県環境農政局はこのほど、 新年度予算概要を明らかにした。 それによると平成26年度は、 対前年度比107・8%の357億5500万円を以って事業執行に当たる。
治山事業は10億円を計上し、 28か所で荒廃地の復旧、 産地災害危険箇所の保全を実施。
また丹沢大山国定公園等では、 公園利用者の安全性・快適性の向上を図るため、 登山道の整備を図る。 さらに鎌倉市を中心に拡がる古都緑地では、 保全整備に加え、 防災上緊急的対応が必要な地域について、 防災工事を重点的に行う。
農林水産業では、 かながわ農業アカデミーの旧本館除却とともに、 教育施設新築に向け設計に着手。 農道は広域農道の整備を促進。 林道は3路線で開設、 27 路線で改良に当たる。
漁港は県営の三崎と小田原のほか、 市町営の整備に対し助成を行う。
以下、 主な事業は次のとおり (単位千円)。
▽治山事業(28か所)
◇一、〇八八、〇〇〇
▽保安林改良
◇一三九、一五〇
▽水源の森林づくり
◇二、九四九、六三〇
▽相模川水系県外上流域対策
◇六四、九六〇
・山梨県と共同して、森林整備及び生活排水対策お取り組みを実施する
▽水環境モニタリング調査
◇三五八、四〇〇
・水源環境保全・再生施策の効果と影響を把握するための調査
▽自然公園等施設整備
◇一一八、七八〇
▽渓畔林整備
◇四三、一〇〇
▽丹沢大山保全・再生対策
◇四〇一、九三〇
・シカ管理捕獲の強化や土壌流出防止対策のほか、登山道整備等
▽環境配慮型山岳トイレ設置補助金
◇六七、二〇〇
▽古都及び緑地保全
◇五二三、〇〇〇
▽古都緑地等緊急防災対策
◇九九、六四〇
・歴史的風土特別保存地区内で防災上緊急的対応が必要地域について重点的に工事
▽小網代の森施設整備
◇一六、〇八〇
▽卸売市場整備推進
◇二四一、六三〇
・横浜市中央卸売市場本場・同食肉市場、川崎市中央卸売市場北部市場の施設改良に対し助成
▽大野山乳牛育成牧場復旧
◇一二、九〇〇
▽漁業無線施設再編整備
◇七三、一七〇
・老朽化した施設の更新等
▽6次産業化ネットワーク活動支援
◇五六、九三〇
・農林水産物加工施設等の整備に対して助成
▽かながわ農業アカデミー旧本館等除却
◇八六、〇〇〇
▽かながわ農業アカデミー研修教育施設新築設計
◇一二、〇〇〇
・直売実習等の施設整備に係る基本、実施設計
▽農道整備
◇四二五、〇〇〇
・広域農道小田原湯河原線ほか3地区
▽県営ほ場整備
◇一〇、〇〇〇
・南足柄市内山地区において、区画整理、農道、水路等の整備
▽県営かんがい排水
◇三六〇、〇〇〇
・相模川右岸地区(厚木市)において幹線用水路の整備
▽農村振興整備
◇一三六、三一〇
・農業生産基盤整備や集落道等の生活環境整備、生態系保全等の農村環境施設、交流施設等を地域の実情の合わせて整備。諸磯・小網代地区(三浦市)ほか9地区
▽農業用施設防災対策
◇二九六、〇〇〇
・用排水路やため池等の整備。北下谷地区(愛川町)ほか5地区
▽林道整備
◇一、一五八、九四〇
①林道開設=桧山林道(南足柄市)ほか2路線
②林道改良=玄倉林道(山北町)ほか26路線
▽漁港整備
◇一、五三三、二二〇
①県営漁港=三崎(三浦市)、小田原(小田原市)
②市町営漁港=長井(横須賀市)ほか7漁港