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(社)長野県建設業協会上小支部

除雪に貢献

2014/02/28 長野建設新聞

県上田建設事務所の戸谷勝彦所長は25日、 上田市防災支援協会を訪ね、 14日からの記録的な大雪で、 同協会員が昼夜を問わず対応したことに謝意を伝えた。

 上田市は15日、 大雪災害現地対策本部を設置し、 同支援協会へ除雪、 排雪を委託。 また、 県上田建設事務所でも、 上小管内の31社の建設業に委託しているが、 今回の記録的な豪雪により交通渋滞、 放置車両などで除雪が難航したため、 同支援協会へ県道の交差点を中心に除雪と排雪の応援を求めた。

 戸谷所長は 「県、 市を隔たりなく貢献していただき大変有難かった」 と、 住民に代わって感謝の意を述べ、 「この度の対応は、 除雪車とダンプ、 ガードマンそして前後の安全を確認する誘導車でチームができると、 除雪体制がしっかりと機能することが分った。 ぜひ今後の参考にしたい」 話した。

 同支援協会の深井正文会長 (深井組代表) は 「浦里小学校の火災や矢出沢川の氾濫などの経験で体制づくりが出来ていたため、 迅速に対応できた」 と話し、 一方で、 若手の技術者不足に苦慮している現状を踏まえ 「建設業は体力が落ちているためJVを組んで対応した。 昔は人もオペレータも多く、 もっと早く作業を完了することができたと思う。 これから5年、 10年先がどうなるか心配だ」 と懸念を示した。 県側も、 若手技術者不足が大きな課題だと応じた。

 依頼を受けた同支援協会は、 1日あたり91社から130人が出動。 市・県職員も協働で作業にあたった。市道で除雪をしていた人は 「重機を出すのに4時間かかり、食事時間も十分確保できないまま9時間続けて除雪している」 と、厳しい豪雪の中での作業を振り返った。

 県の関係者は 「住民の中には、 除雪は市や県がすることが当たり前だと思っている人もいる。 しかし、 実際に除雪を行っているのは地域の建設業であり、 建設業なくしてこの災害は乗り切れない。 大変な作業であることを住民に理解してほしい」 と訴えた。

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