記事

事業者
新潟県上越市

上越市新クリーンセンターは日立造船グループ

2014/03/08 新潟建設新聞

 上越市は新クリーンセンターの整備・運営事業者に日立造船を代表者とする企業グループに決定した。日立造船が代表者となり、日神サービス、上越市廃棄物処理事業協同組合を構成員とし、加賀田組、久保田建設、大島組、上越市建築設計協同組合が協力企業で加わる。

 DBO方式による総合評価一般競争で行われた入札には同グループを含め3グループが参加。日立造船グループは、非価格審査では2ポイント差で2番目だったものの、価格審査項目では192億4895万2000円の札を入れて満点を獲得し、総合評価結果で、最も高い評価となり、優秀提案者に選定された。

 入札価格の内訳は、施設整備費に112億1000万円、運営業務委託費は80億3895万2000円となっている。

 また、非価格審査の5項目中、▽安心、安全で安定した施設▽環境保全に限りなく配慮した施設▽エネルギーと資源の回収の優れた施設―の3項目でトップの評点を得た。

 今後、基本協定を締結し、同市6月定例会で本契約の締結を諮る。施設の設計、建設期間は2017年10月まで、運営維持管理期間には38年3月までの20年6カ月間を予定。

 新年度当初予算案では、債務負担行為として上越市廃棄物処理施設整備および運営事業に14~37年度までの限度額230億7114万円、設計・建設施工管理委託料には14~17年度までの限度額1億9580万8000円が設定されている。

 計画では、既存の第2クリーンセンター西側へ全連続燃焼ストーカ式による2炉構成、処理能力170t/日(85t/日×2)で新設する。また、くるみ家族園への熱源供給や発電を計画しており、6万6000V系の特別高圧電線路を敷設する。

 ほかの参加者はJFEエンジニアリングを代表企業とし福田組、田中産業、高舘組、JFE環境サービス、上越マテリアル、上越バイオマス循環事業協同組合を協力企業とするグループと、三菱重工環境・化学エンジニアリングを代表企業に、重環オペレーションを構成員とし本間組、田辺建設、田辺工業を協力企業とする2グループだった。

【落札事業者が提案したイメージ】


落札事業者が提案したイメージ006370.jpg

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら