佐倉市道路建設課は「佐倉市幹線道路整備方針」の見直しを行い、新たに「佐倉市幹線道路整備方針（ＲＯＡＤ　ＰＬＡＮ２０１４）」としてまとめた。同方針は、市内のⅠ・Ⅱ級幹線道路及び都市計画道路の整備方針をまとめたもので、事業の進捗や社会情勢の変化に伴い、08年に続いて３回目の見直しを実施した。

　同方針では、都市計画道路、Ⅰ・Ⅱ級幹線道路、交差点改修、電線類地中化、小中学校周辺の歩行者安全確保などについて、各路線ごとに①積極的推進②推進③状況に応じて推進の３項目に分類し、整備方針を示した。

　分類のうち「積極的推進」は５年以内に着手または完成を目指し、「推進」は10年以内に着手することを目標とし、「状況に応じて」は、他の交通の状況や地権者の動向に伴い整備を検討することとした。

　積極的推進は、都計道で井野酒々井線など５路線、Ⅰ・Ⅱ級幹線道路でⅠ―３号線など11路線、その他路線で６―２６３号線など４路線、交差点改修で王子台４丁目臼井駅入り口交差点など４か所、電線類地中化ではＪＲ佐倉駅南口、小中学校周辺の歩行者の安全確保でⅡ―１号線など４路線を挙げた。ただ電線類地中化の整備方針については、整備計画を16年度以降に先延ばし（スライド）し、市の財政状況に応じて整備を進めることとした。

　このほか鉄道駅周辺のバリアフリー化整備では、交通バリアフリー法に基づき、多額の整備費を要する全面改修ではなく、歩道の部分整備・改修や視覚誘導ブロックの設置など、比較的整備費用の少ない局部的改修による改善策を検討することとし、「道の駅」については、短期的な整備は行わず、従来の「道路サービス施設」から「産業振興施設」への考え方のシフトを含めて継続的な研究課題とする――にとどめた。

　なお、同市の市道は13年４月現在で１１７２・８９９㎞（４２６０路線）あり、舗装率は約74・０％となっている。このうちⅠ級幹線道路は９万９４８４ｍ（44路線）、Ⅱ級幹線道路は３万７８９９ｍ（30路線）で、両幹線とも舗装率は１００％。その他市道は１０３５・５１６ｍ（４１８６路線）で、舗装率は約70・５％。市道全体における歩道整備率は約10・３％、Ⅰ・Ⅱ級幹線道路における歩道整備率は約42・１％で、内訳はⅠ級幹線道路が約53・１％、Ⅱ級幹線道路が約13・１％。都市計画道路は計画延長が８万６５５ｍ（21路線）で、整備率は約60・０％。

　道路別の整備方針は次の通り。

　【都市計画道路】

　▽積極的推進＝①３・４・５井野酒々井線②３・４・６上座青菅線③３・４・８馬渡萩山線④３・４・15勝田台長熊線⑤３・４・13寺崎石川線

　▽状況に応じて推進＝３・４・16太田高岡線

　【Ⅰ級幹線道路】

　▽積極的推進＝①Ⅰ―３号線②Ⅰ―４号線③Ⅰ―17号線④Ⅰ―21号線⑤Ⅰ―35号線⑥Ⅰ―42号線⑦Ⅰ―49号線（旧国道２９６号）

　▽推進＝①Ⅰ―５号線他２路線②Ⅰ―13号線③Ⅰ―34号線④Ⅰ―37号線⑤Ⅰ―38号線⑥Ⅰ―41号線⑦Ⅰ―43号線⑧Ⅰ―44号線

　▽状況に応じて推進＝①Ⅰ―18号線②Ⅰ―24号線③Ⅰ―36号線

　【Ⅱ級幹線道路】

　▽積極的推進＝①Ⅱ―11号線②Ⅱ―20号線③Ⅱ―23号線

　▽推進＝①Ⅱ―２号線②Ⅱ―５号線③Ⅱ―15号線④Ⅱ―19号線

　【その他路線】

　▽積極的に推進＝①６―２６３号線②１―５０９号線③３―１０７号線④２―４９０・４９２号線

　▽推進＝①１―４９０号線②５―１０９号線

　【交差点改修】

　▽積極的推進＝①王子台４丁目臼井駅入り口交差点（Ⅰ―９号線×Ⅰ―45号線）②王子台６丁目交差点（Ⅰ―９号線×Ⅰ―32号線）③千成団地入り口交差点（Ⅰ―９号線×１―１３９号線）④京成佐倉駅前交差点（Ⅰ―９号線×１―66号線）

　▽推進＝①王子台５丁目ニッサン自動車前交差点（Ⅰ―32号線×３―２０２号線）②②上志津原交差点（Ⅰ―10号線×県道四街道上志津線）③ユーカリが丘６丁目交差点（市道Ⅰ―39号線×市道３―２５６号線）

　▽状況に応じて推進＝①王子台１丁目市民音楽ホール入り口交差点（Ⅰ―９号線×３―３９０号線他）②本町交差点（Ⅰ―９号線×Ⅰ―49号線）③上志津１６２０番地先交差点（市道２―３６０号線×県道四街道上志津線）④矢橋交差点（市道Ⅰ―９号線×市道Ⅰ―11号線）⑤佐倉郵便局前交差点（市道Ⅰ―９号線×市道１―３２４号線）⑥東関道新林橋交差点（市道Ⅰ―23号線×市道４―１２０号線）⑦西志津小入口交差点（市道Ⅰ―41号線×市道Ⅱ―１号線）⑧厚生園入口交差点（市道Ⅰ―49号線×市道Ⅰ―31号線）

　【電線類地中化】

　▽積極的推進＝ＪＲ佐倉駅南口

　▽推進＝京成佐倉駅南口

　【小学校周辺の歩行者の安全確保】

　▽積極的推進＝①Ⅱ―１号線②２―２６１号線③４―２１８号線④２―５３２号線

　▽推進＝１―３５２号線