筑西市スピカビル活用推進課はこのほど、同ビル再整備の基本計画となる「スピカビル活用プラン(案)」を公表し、5月13日までパブリックコメントを募集している。このプランによると、ビル改修の概算費用は約13億円を想定しており、本年度は基本・実施設計に着手し、2015年度に着工、16年度の供用開始を目標としている。
スピカビルは下館駅前再開発事業の一環として1991年に設立された商業ビルで、SRC造地上7階地下1階建て、延べ2万5673・51㎡。
2002年にキーテナントのマイカルサティ下館店が撤退し、現在は3階と4階に市役所分庁舎が入っている程度で、地下1階から2階までは4年以上空きスペースになっているという。
この状態を憂慮する市議会は、同ビルを「本庁舎機能、市民サービス施設、商業・業務スペースを含む複合施設」として利活用をすることを求めており、市は昨年11月に市議会議員や各分野の団体で構成する「スピカビル活用プラン検討委員会」を設立。ことし3月まで計6回にわたり協議し、再整備の基本計画となる「スピカビル活用プラン(案)」を策定した。
それによると、基本コンセプトは①駅前からの活力とにぎわいの発信②日常的に市民が集い親しまれる施設③本庁舎機能の統合による市民利便性の向上-の3点。
配置は地下1階が倉庫や書庫、多目的スペース、1階が市民課や喫茶・売店コーナー、2階が税務部門や福祉部門、3階が市長室や土木部門、4階が総務・企画部門。また5階は商業・業務スペースとし、6階には市議会議場のほか、既存のコミュニティプラザや商工会議所を置くとしている。
改修にかかる費用は合計で約13億円を見込んでおり、合併特例債の活用を考えている。内訳は共用部分の空調用冷温水ポンプ、エレベーター、電気設備に2億円、市民サービス施設の内装、設備、多目的スペースギャラリー、ポケットパークに1億6000万円、本庁舎部分の内装、設備などに8億5000万円、引越しやネットワーク構築に7000万円、工事監理に2000万円。
スケジュールによると、14年度に基本・実施設計、15年度に改修工事、16年度に備品設置や移転作業を経て供用開始となる見通し。
【1階の配置計画】