記事

事業者
神奈川県相模原市

相模原市が都市計画審議会を開催

2014/04/23 日本工業経済新聞(神奈川版)

 相模原市は21日、第195回都市計画審議会を市役所において開催した。市施行での計画が予定されている麻溝台・新磯野地区(南区)土地区画整理事業に係る案件、組合施行による土地区画整理事業が行われている川尻大島界地区(緑区)、当麻地区(南区)の地区計画などの案件。それと、都計道相模原町田線拡幅事業(南区)について審議した。いずれも原案どおり承認した。

 麻溝台・新磯野地区の土地区画整理事業は、さがみ縦貫道路相模原愛川インターチェンジから東へ約3㎞の距離に位置する南区麻溝台及び新磯野の一部38・1haで、市施行で計画されている。

 計画では、17haづつを産業系と住居系で利用し、残りの4haを道路、公園などの公共施設に充てる。今回は、区画整理事業の決定のほか、37・4haを市街化調整区域から市街化区域への編入(区域区分の変更)をはじめ、第一種中高層住居専用地域、第二種住居地域、準工業地域及び工業地域とする用途地域の変更。この他、計画区域内の都計道の変更、建築物の用途制限など盛り込んだ地区計画、下水道、防火・準防火地域などの変更を行った。

 当麻地区は、さがみ縦貫道路相模原愛川インターチェンジ周辺に位置するもので、組合施行による土地区画整理事業が進む。2・4haを調整区域から市街化区域へ編入する。用途地域を第二種住居地域と定めたほか、隣接区域を含めた地区計画への組み入れ、防火地域及び準防火地域、下水道の変更を行う。

 川尻大島界は建設が進む相模原インターチェンジから北東に約2㎞の距離で、北消防署城山分署南側に位置する緑区川尻、向原1、2丁目の4・3haについて、土地区画整理事業による具体的な土地利用が確定したことから、用途地域を工業専用地域から準工業地域に変更したほか、地区計画を変更した。

 相模原町田線は、2車線から4車線への拡幅に伴う変更だ。同路線は、さがみ縦貫道路相模原愛川インターチェンジへのアクセス道路としての位置けとともに、市南部地域の東西連携強化や、交通混雑の緩和、自転車、歩行者の安全性確保などを目的に行う。

 南区当麻の県道相模原茅ヶ崎線(県道46号)と交わる麻溝小入口交差点を起点に、県立相模原公園沿いを走り、県道相武台相模原線(県道507号・都計道村富相武台線)を経て、西大沼の市道古淵麻溝台の西大沼4丁目交差点に至る約4㎞を拡げる。幅員は、歩行者の通行量などを踏まえ、22m~33mの間で計画。地表式で整備し、途中のJR相模線と県道507号は立体交差、鳩川、姥川、道保川は橋りょうを架ける。事業費は概算で230億円を見込む。52号の改良事業については、現在、相模原愛川インターと県道46号間が事業中だ。道路の拡幅とともに、変更が生じる沿道にある県立公園、特別緑地保全地区、近郊緑地などの変更も合わせて行った。


紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら