熊谷市内で整備が計画されている道路のうち、(仮称)東西幹線道路をはじめとした7路線が、合併協議会が検討を進める新市建設計画案に「道路交通網の構築」として位置付けられている。同計画が正式に承認され、新市誕生の際には、これら道路を含めた新市事業全体を精査し、事業優先順位などが検討される。
合併協議会では、同計画案が承認され、県と事前協議の段階となっている。道路交通網の構築全体(12路線)に関しては、141億円規模の事業費を試算している。
以下、熊谷市内関係の路線の概況。
【(仮称)東西幹線道路】
熊谷南部地域開発(彩の国創造の森プラン)に関連した幹線道路として計画される路線。計画では、熊谷、江南を跨ぎ、小川嵐山ICへのアクセス道路としての性格を持つもの。合併協議から江南が抜けたため、新市計画では、幅員15m、整備延長2200mとし、国道407号から江南町境までが該当する。また、大里側は町道4号線として幅員12m、延長550mの整備が盛り込まれている
【第2北大通線】
都市計画道路第2北大通線のうち未整備となっているメモリアル彩雲から国道407号までの区間が対象。幅員20m、延長950mの計画
【東武熊谷線跡地】
東武鉄道熊谷線跡地のうち、亀の道として整備済み区間の先、第2北大通から北上し太田熊谷線までの3300mが対象。幅員は13m。
【吉岡工業団地内道路・東側、西側】
吉岡工業団地内のメーン道路が東西側で団地外と直接アクセスしていないため、東西側に道路を整備。
東側は、UCCから国道407号までを結ぶ320m。幅員10mで、片側歩道2・5m、車道7・5m。西側は、日本ヒュームから森林公園広瀬線(有料道路)までを結ぶ計画だが、江南エリアを除き延長520m、幅員12m
【(仮称)新島原島線】
国道17号とT字交差する幹線1号線から国道407号までを結ぶ路線。幅員15m、延長1300mで計画。国道17号、407号が交差する熊谷警察署前の頻発する交通渋滞の解消へも期待される
【(仮称)万吉村岡線】
熊谷と大里に跨り計画する路線で、県道熊谷小川秩父線の万吉交差点から県道玉川熊谷線、国道407号を経て大里町道1号線(広域農道)までを結ぶ計画。幅員15m、延長2400m。同交差点から国道までは幅員狭あいながら既存道路があり、裏道として利用が多い