東京商工リサーチ前橋支店(中島聖二支店長)がまとめた「ぐんま経済ガイドブック主要29業種売上げランキング」によると、木材・家具製造・販売業の売上高ランキング上位では前年を上回る決算となった企業も多いが、零細企業では廃業・倒産が相次いでいる。事務所数・従業員ともに縮小しているデータがあり、大手企業の寡占化が進んでおり、中小にとっては依然として厳しい経営環境が続いている。
1位のナショナル建材工業(株)は、松下電工(株)の100%出資子会社。木質フロアー業界では国内トップメーカーでグループ企業向けの販売は安定した動き。2位の(株)吉貞(旧・吉田貞雄商店)、3位の(株)オリエントともに順位に変動はなく、業績は安定的だ。
最も増収率が高かった中村新興木材(株)は、貨物自動車ボディ向けの木材加工をメーンに行っており、排ガス規制などに絡んだ買い替え需要の高まりが増収要因と言える。
市場の縮小は、依然として続いており、今後も二極化の流れに変わりはないと思われる。