あきる野市は、JR五日市線武蔵増戸駅前の土地区画整理事業について、十年度の全体説明会や個別協議で出た意見の集約を進めている。この結果を基に今後の事業方針を検討し、新都市建設公社への調査設計委託などを行う予定。当初予算では調査設計費に一五〇万円を計上。
当初は十二年度にも都市計画決定を目標としたが、住民間で基盤整備に対する意見が分かれているため、まずは住民調整の進展が先決。計画決定時期は今後の住民合意次第となり、当面は事業に対し理解を求める協議等の努力が続く見込み。
事業は、駅南口に広がる密集市街地の基盤整備を進めるもの。八年度以降、新都市建設公社へ委託してA・B調査と基本計画案作成を進め、十年度の説明会で計画案を提示した。対象面積は約二七・三h、地権者数七七〇人余。既存道路を活用しつつ駅前広場及び幹線道路(W一三~一八m)を整備し、周辺交通の緩和を図るとともに商業地と住宅地の適性配置を目指す。
西多摩広域行政圏計画では、協議会運営等を当面続けるとして、十三年度まで具体的な予定は明記していない。