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茨城県つくば市

つくば市が総合運動公園整備の基本計画・基本設計プロポ公告

2014/05/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくば市総合運動公園整備推進課は、(仮称)市総合運動公園基本計画・基本設計の公募型プロポーザルを公告した。6月2日まで参加表明書を受け付け、一次審査で5者を選定。二次審査を経て、7月4日に結果を通知する。予定金額は1億4688万円以内(税込み)で、履行期間は2015年3月25日まで。基本構想における概算事業費は300億5000万円。15年度に実施設計を策定。16~18年度で陸上競技場・ラクビー兼サッカー場・総合体育館などを整備し、19年度に開催される茨城国体やラクビーワールドカップ前の供用を目指す。

 

 つくば市のスポーツ施設は、野球場や体育館などが点在しており、陸上競技場を中心とした総合運動公園はないため、誰もが楽しめ、スポーツに関わるさまざまな人の連携や交流拠点となる一体的な総合運動公園の整備を計画。昨年度に㈱東京ランドスケープ研究所(東京都新宿区)で基本構想を策定した。

 整備地は、大穂地内の高エネルギー加速器研究機構南側未利用地(約45・6ha)で、本年3月にURから市土地開発公社が整備用地を取得した。

 基本計画策定・基本設計業務委託プロポーザルの参加資格は、一級建築士事務所の登録、建設コンサルタント登録規定に基づく「造園部門」および「都市計画および地方計画部門」の建設コンサルタントの登録、08年4月以降における同種業務の元請履行実績など。所在地要件は設けていない。

 プロポの流れとしては、今月26日に現地見学会を開催し、6月2日まで参加表明書の提出を受け付け。①会社の能力(業務実績や経営状況)②担当チームの能力(専門分野の技術者資格、動員計画など)-により5者程度を選定し、技術提案書提出を要請。

 6月23日まで技術提案書を受け付け、6月30日に評価委員会によるヒアリング審査を実施。7月4日に結果を通知する。契約締結は7月16日を予定。予定価格は1億4688万円以内(税込み)で、履行期間は15年3月25日まで。基本計画報告書案は本年10月を目途に作成する。

 基本構想における整備スケジュールでは、本年度に基本計画・基本設計を策定するとともに、現況測量や都市計画決定を行い、15年度に実施設計と計画敷地外の上下水道や道路などのインフラ整備に着手。16年度から陸上競技場・ラクビー兼サッカー場・体育館等の基盤整備、施設整備を進め、茨城国体やラクビーワールドカップが開催される19年度当初の供用開始を目指す。

 屋内プールやテニスコートなどは18年度に実施設計を行い、19年度から工事に着手。21年度末の工事完了を目指す。その他施設は24年度末までに整備する。

 整備費は、第1種公認陸上競技場のトラック(全天候舗装)に28億円、スタンド(建築)に52億円、補助競技場ではトラック(全天候舗装)に12億円。ラクビー兼サッカー場はグラウンド、スタンド合わせ25億円。体育館が56億円、屋内プールが36億円、芝生広場や子どもの遊び場などその他公園施設が60億円で、総額は300億5000万円を見込む。


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