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山梨県富士東部建設事務所

県富士・東部建設主要事業 松姫トンネルバイパス供用へ

2014/06/07 山梨建設新聞

県富士・東部建設事務所(鈴木洋一所長)は、2014年度の主要事業をまとめた。

 道路事業では、国道139号などの主要幹線道路の改良や防災工事の実施、橋梁耐震化の推進を継続する。

 河川砂防事業では、住民生活の安全確保を目的に緊急性の高い箇所から順次対策を実施。

 また、都市計画事業では、山梨県地域防災計画に基づく「富士北麓公園(防災公園)整備」を引き続き実施していく。

 主な主要事業の概要は次のとおり。

 14年度の主要事業は次のとおり。

 ■道路事業

 【国道139号松姫バイパス】

 大月市七保町瀬戸から小菅村小永田を結ぶ全長L3800mのバイパス。このうち松姫トンネルがL3066m、小永田トンネルがL95mを占める。昨年度発注のトンネル舗装工事や設備工事も順調に進み、今秋には供用を予定。本年度は、明り部のアスファルト舗装工事(公告済み)および標識工事を予定している。

 【国道139号上和田Ⅰ期バイパス】

 大月市七保町瀬戸上和田地区の隘路区間を解消し、松姫バイパスとあわせて緊急輸送道路としての機能向上や生活道路としての利便性向上などを目的に整備する。

全体計画はL900m、W5・5(総幅員7m)うちトンネル部が104m、1号橋16m、2号橋44m。現在は、今年3月に発注した2号橋の橋台工事を施工中。

 本年度は、整備区間内の盛土部について工事を進めるとともに、用地取得を進める方針。

隣接する上和田Ⅱ期バイパス(全長L550m)についても、昨年度から設計に着手している。

 【四日市場上野原線(新天神トンネル延伸区間)】

 新天神トンネル完成後、延伸区間の交差点改良工事、橋梁の新設工事などを行っている。

 延伸区間はL480m(市道側L180m、県道側L300m)。 昨年度発注した橋梁下部工事を施工中。

 本年度は、橋梁取り付け部の改良工事と橋梁の上部工事の発注を予定している。

 【高畑谷村停車場線】

 都留市大幡から下谷を結ぶ全長L3400mの宝バイパス(L2700mは供用済み)。このうち新院辺橋(仮称)がL90m、金井トンネル(仮称)がL344mを占める。昨年度発注した橋梁下部工事を施工中。

 主な年度は、橋梁の上部工事とトンネル部の用地取得を進める。


 ■河川砂防事業 

 【石原沢砂防堰堤】

 下流に位置する避難所の猿橋小学校や県道梁川猿橋線、人家などを土砂災害から守ることを目的として、現在建設中である。

 本年度は、本堤工の一部と前提保護工を施工し施設を完成させ、来年度以降に下流へ渓流保全工を整備していく予定。

 【堀之内崩壊対策】

 大月市富浜町鳥沢で行われている急傾斜地崩壊対策であり、崖上に位置するJR中央本線や人家を保全することを目的とし整備している。

 全体計画は、ロックボルト付き法枠工A1万5000㎡で、本年度は同工事A650㎡を整備する予定。


 ■都市計画・建築事業

 【富士北麓公園の防災公園化】

 災害時の復旧・救援活動の拠点となる同公園の園路や広場の整備、放送設備の改修、防水工などを行い、防災拠点施設として相応の整備を予定。同事務所と県営繕課が工事を分担して行う。

 同事務所が行う本年度工事は、駐車場舗装及び外灯設置など整備を予定している。




【写真=整備が進む松姫トンネル】


【写真=滝子沢透過型砂防堰堤】

整備が進む松姫トンネル003520.JPG 滝子川透過型砂防堰堤003521.JPG

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