県峡東農務事務所（小野光明所長）は、２０１４年度の主要事業をまとめた。主な事業では、畑地帯総合整備事業玉宮地区で第２四半期に幹線道路整備を計画。畑総事業を中心に、「果樹王国やまなし」を維持発展させるため、果樹地帯の再生整備を進める。同事務所の14年度予算総額は、約18億７５００万円。そのうち畑総事業の継続13地区の事業費は約14億９０００円。
主要事業は、果樹地帯の生産基盤を総合的に整備し、生産の省力化・低コスト化などを図るもので、農作業機械が安全で使いやすく作業の効率化を図るための農道整備と圃場整備を行い、分散している農地を集積する。
具体的には、玉宮地区で第２四半期に幹線道路の整備を予定。甲州市玉宮地内の国道４１１号と県道平沢千野線を結び、ブドウ・モモを中心とした果樹生産地域を通過することから、観光型農業にも期待される。
一方、竹森工区の圃場整備工事では、耕作道路や用排水路整備のほか、段差をなくし、畑面を緩傾斜にするなど地下水低下のための暗渠排水などを行う。同事務所では、圃場整備を拡大していくため、地元調整を進めながら調査や測量設計を行っていく。
14年度の各地区事業概要な次のとおり。
〈新規地区〉
【中山間地域総合整備事業】
◆黒駒東地区（笛吹市）＝総事業費13億７４００万円 、事業期間14～19年度、事業内容は圃場整備11・５ｈ、農道Ｌ３８４２ｍ、用排水路８２３ｍ。14年度は測量設計。14年度事業費は３０００万円
【ため池等整備事業】
◆西野原地区（甲州市）＝総事業費２億８９００万円、事業期間14～18年度、事業内容は法面保護工。14年度は測量設計。14年度事業費は１７００万円
〈継続地区〉
【畑地帯総合整備事業】
◆大野寺地区（14年度は圃場整備）。14年度事業費は１億２０００万円
◆一宮北部地区（水路）８０００万円
◆玉宮地区（圃場整備・農道）１億５０００万円
◆日川右岸地区（農道）１億円
◆笛吹川左岸地区（農道・水路）４０００万円 ◆上栗原地区（圃場整備）３０００万円
◆万力地区（農道）１億５０００万円
◆山地区（圃場整備・農道・水路）１億５０００万円
◆岩手地区（農道）１億５０００万円
◆黒駒西地区（農道）２億５０００万円
◆日下部地区（圃場整備・農道）１億６０００万円
◆藤垈地区（圃場整備・農道・水路・鳥獣害防止柵）６０００万円
【基幹農道整備事業】
◆東八中央東３期地区（測量設計）１０００万円
◆釈迦堂地区（測量設計）３０００万円
【中山間地域総合整備事業】
◆八代地区（農道）３０００万円
【農地環境整備事業】
◆三富地区（圃場整備）３０００万円
◆八幡西地区（農道）１億１０００万円
【農村地域活性化農道事業】
◆八幡地区（農道）７０００万円
【写真＝供用開始を予定する玉宮地区幹線農道】
