東京商工リサーチがまとめた「ぐんま経済ガイドブック主要29業種売上げランキング」によると、窯業・土石売上高のトップはエスビック、2位がマチダコーポレーション、3位が赤城商会と前期と順位も同じで全体的にもランキングの顔ぶれは変わらず、いずれも手堅い経営の会社ばかりだ。
10年にわたり低迷を続けている建設市況の回復にはかなりの日時を要するものと見られており、窯業・土石の業界も横ばいで推移が続くものと考えられる。このような、厳しい環境の中でも各社は個々の特長を生かして独自の営業を続けている。
エスビックは、ブロック業界では全国でトップの座を守っており、全国ブロック業界年間出荷額の約10%を占めており、インターロッキング等の新製品開発も積極的に取り組んでいる。
2位のマチダコーポレーションは、軽量ブロックの生産が主力であったが、化粧ブロックの開発により現在では、この化粧ブロックの製造が大半を占め、県内2位のシェアを確保。
また、デフレの時代に対応して昭和24年創業のカイエーテクノは、平成9年にグループ会社のカイエーを吸収合併。ホージュンは13年に販社の豊順洋行を吸収合併するなど、財務体質の強化と効率化を求めて業界各社は懸命な努力を続けている。