NPO法人長野県GIS協会(増沢延男会長・みすず綜合コンサルタント代表)は2日、人材育成の一環として長野工業高等専門学校の生徒を対象に、本年度第1回目の技術振興会事業地理空間情報技術者の育成講義を開いた。講座には環境都市工学科3年生生徒45人が出席し、地理情報システム(GIS)の基礎や活用方法学んだ。
講師は昨年に引き続き、同協会の副会長でもある嶺水の小山忠孝代表が務め、国土地理院の基盤情報を使って「QuautumGISでデータを作成し、GISの基本を理解しよう」と題して指導した。
小山講師は「地図は近年は身近な存在になり、グルメ情報や道案内などに活用していると思う。しかし、基盤地図に様々な属性、つまり自分に必要な情報を書き込むことで、オリジナルマップを作成できる。例えば、ここにお店を出せば、どれだけの集客が見込まれるか。さらに道路、上下水道の施設管理から観光、防災の情報発信など、さまざまな仕事にも結び付けられる。でも、情報は随時変わるため、その都度更新することが重要」として、QuautumGISによる「住宅地図GIS」の作成実習した。
長野高専のデータを国土地理院のサイトから無償ダウンロードしたディスプレイを前に生徒らは興味を示しながら熱心に取り組んでいた。