国土交通省は17日、首都直下地震の発生時における道路啓開の考え方を初めて示した。八方位同時進行を掲げ、高速道路と国道を組み合わせながらルートを設定。外から都心に向かう一車線と、逆に都心から外に向かう一車線の合計二車線を緊急に確保する。
実動部隊は応急復旧と車両撤去の一団で構成する。道路点検パトロールカーが先導し、ユニック車や2トントラック、ダンプ、レッカー車などが隊列を組む。
同省では今後、建設会社やレッカー会社との協定締結、資機材の確保などを一層進めていく。
地震時に八方位で指示を待たず啓開を開始する責任事務所は次のとおり。
▽都心=東京国道(国道357号、同15号、同20号)
▽南=横浜国道(首都高・横羽線、国道1号、同15号)
▽南西=川崎国道(首都高・3号線、東名高速、第三京浜、国道246号)
▽西=相武国道(首都高・4号線、中央道、国道20号)
▽北西=大宮国道(首都高・5号線、関越道、国道254号、同17号)
▽北=北首都国道(首都高・川口線、東北道、国道4号)
▽北東=首都国道(首都高・6号線、常磐道、国道6号、同14号)
▽東=千葉国道(首都高・7号線、京葉道、国道357号)
▽南東=NEXCO東日本(アクアライン)