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国土交通省関東地方整備局(建設)

尾瀬博物館盛り込む/戸倉ダム中止で基金事業/第3者委が実施提言

2004/09/25 群馬建設新聞

 国土交通省関東地方整備局は22日、「戸倉ダム中止に係る基金事業の今後のあり方委員会」の提言内容を発表した。それによると、水没関係地域(群馬県片品村)から要望された事業のうち、下水道管渠整備の継続をはじめ、尾瀬観光支援事業として尾瀬自然文化博遊館の建設、戸倉地区振興事業として施設連絡散策道や並木グランドなどの整備を実施すべきと位置づけている。

 一方、簡易水道整備をはじめ、誘客施設、まちなみ散策道、総合グランド、通信回線などの整備については、同基金事業の中で、実施すべき事業から除かれた。

 今後、実施すべきと提言された事業については、関係行政機関で早期に検討し、国および利水者の負担金額を決定して、年内に具体的な実施規模や建設スケジュールを固める方針でいる。

 戸倉ダムは、利根川水系片品川において、利根川の治水および首都圏の水資源開発を目的として、水資源機構が建設を実施してきたダム。昭和62年に建設に着手し、平成7年度には地元関係者と損失補償基準が調印されたものの、各利水者(群馬県渋川市、埼玉県、東京都、北千葉広域企業団)が、長期的な水需給計画を検討する過程において、事業から撤退する意向が示された。これを受け、同省は昨年12月に戸倉ダム建設の中止を正式に決定した。

 これに伴い、戸倉ダムの建設を前提としていた基金事業の今後のあり方を検討するため、第三者による委員会(委員長・津田和明日本芸術文化振興会理事長)を設置し、今年6月から7月にかけて開催した3回の委員会の審議を経て、提言を受けた。

 なお、基金事業は、当初の計画で総額約45億5000万円となっていたが、15年度までに約14億円が投入され、下水道整備の大部分と施設整備に伴う用地買収が実施されている。

 地元要望メニューの中で、実施すべきと提言された事業は次のとおり。

【基盤整備】

▽下水道整備=下水管渠の残工事

【地域振興】

〈尾瀬観光支援につながる事業〉

▽尾瀬博遊館・関所=尾瀬自然文化博遊館、駐車施設▽駐車場整備=駐車施設▽尾瀬博遊館周辺整備=親水公園、人道橋▽大清水口拠点整備=大清水拠点整備

〈戸倉地区振興につながる事業〉

▽施設連絡散策道=おもいで橋~親水公園、県道~十二ノ森~並木、並木運動公園~コマクサ▽並木グランド=管理事務所、運動施設、周辺整備▽十二ノ森公園整備



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