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「土日閉所」「週休2日」「4週8休」微妙な違い整理へ

2014/08/01 本社配信

 改正品確法の施行で「適正な工期」についての議論と検討が本格化する中、国土交通省は「土日閉所」「週休2日」「4週8休」それぞれについての概念整理に着手する。三つの意味が微妙に違うことを踏まえ、まずは明確化した上で、業界の要望も考慮しつつ、最終目的である技能者の処遇改善につなげていく。

 「土日閉所」が外部からも明確な取り組みであるのに対し、「週休2日」は、例えば現場は土日に稼働していても、技能者の勤務ローテーションの組み方によって実現できるという違いがある。また悪天候などで平日に現場を稼働させなかった場合、土日に施工するケースもある。

 さらに融通できるのが「4週8休」で、例えば月の前半や半ばにフル稼働し、最後にまとめて休むという考え方もある。

 技術調査課では「最もメッセージ性が強いのは土日閉所だと考えているが、業界側からどの要望が強いのかも踏まえて、すり合わせていく」と話している。

 現場の規模や特性、さらに言えば大手ゼネコンと地域建設業によってもニーズが違う可能性があるため、同省ではこれらについても把握していく方向だ。

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