若手技術者の所長表彰について、 業界から総合評価における加点などインセンティブを求める声があがる中、 県技術管理室は、 何らかのインセンティブ策が可能か、 本年度の募集開始までに検討を進める。
この表彰制度は2012年度から試行している。 建設工事や建設工事にかかる委託業務で成績点が80点以上の工事 (業務) に携わった若手技術者らを表彰することで意欲を高めてもらうとともに、 将来の建設技術を担う技術者を育てることを目的にスタートした。
申請方法は受注者が該当所長に対象技術者の推薦状を提出する形式だが、 現在は総合評価での加点などのインセンティブがないため、 応募が少ない状況になっている。 このため業界からは意見交換会などを通じ、 インセンティブがつくよう県に求めていた。
これに対し県は、 若手技術者が建設業に入職しやすく、 かつ育ちやすい環境とするため、 よりよい制度とするよう検討に着手。 どのようなインセンティブが可能か検討を進めていた中、 今後の見通しを示した。 それによると本年度は、 より良い制度とするよう昨年度の実施状況における課題を整理するほか、 農政・林務等へ兼務者会議を通じて情報提供を行い、 地方事務所でも実施するか検討するとした。 課題の整理時期について丸山義廣技術管理室長は、 「本年度の募集開始まで」 としている。 建設業界の若手技術者不足に対する問題意識は受発注者とも共通認識を持っていることから、 業界の求めるインセンティブ実現へ、 県側が何らかのインセンティブ策が出るのか注目が集まる。