船橋市は、行田2丁目の旧国家公務員船橋体育センター跡地3・3ha余りを昨年度取得。福祉と防災の拠点づくりを進める考えでいるが、今年6月までに既存施設の解体工事と造成工事が完了。これを受けて、本年度から各施設整備工事が始まる。市の施設としては、6月から7月にかけての入札で(仮称)防災備蓄センターと運動広場等の施工者が決定したほか、民間施設では、社会福祉法人南生会による認可保育所が木村建設工業の施工で7月に着工。また、8月中旬には社会福祉法人千葉県福祉援護会による生活介護事業所の入札が行われ、施工者が鵜沢建設に決定、近く着工する運びになっている。
行田2丁目の施設整備としては、ほかに社会福祉法人さざんか会の児童発達支援センター、社会福祉法人千葉ベタニヤホームの母子生活支援施設の整備も計画されている。このうち児童発達支援センターは、補助金の内示を待って近く入札手続きに入るほか、母子生活支援施設は年明けごろから工事を開始する予定。
各施設の概要等は次の通り。(▽施設名=①整備・運営主体②施設概要③施設規模④開設時期⑤備考)
▽生活介護事業所=①社会福祉法人千葉県福祉援護会(船橋市藤原8-17-2)②常時介護が必要な重度の重複した障害がある肢体不自由者を対象に日常生活上の介護や支援、創作活動等の機会を提供し、身体能力・日常生活能力の維持向上に向けた支援を行う通所施設。定員は50人を予定③敷地2118・36㎡に、S造2階建て、延べ1200・52㎡④2015年4月⑤(仮称)行田2丁目生活介護事業所。設計は奥野設計(東京都中野区東中野3-20-10)、施工は鵜沢建設(千葉市若葉区千城台西1-38-1)
▽認可保育所=①社会福祉法人南生会(船橋市古和釜町430-1)②乳幼児の保育需要に対応するための施設。定員は160人を予定③敷地2051・59㎡に、S造2階建て、延べ1493・54㎡④15年4月⑤(仮称)行田2丁目保育園。設計は相坂研介設計アトリエ(東京都千代田区麹町1-3-11)、施工は木村建設工業(船橋市西船4-14-12)
▽(仮称)防災備蓄センター=①市②災害時には救護物資の集積・配送拠点としての機能を併せ持つ防災備蓄倉庫③敷地1618・42㎡に、RC造2階建て、延べ1232・74㎡④15年4月以降⑤設計はゼン設計(千葉市中央区蘇我2-12-2)、施工(建築)は木村建設工業(船橋市西船4-14-12)
▽児童発達支援センター=①社会福祉法人さざんか会(船橋市上山町1-157-5)②身体・知的・精神の各障害に対応し、児童発達支援・相談支援・保育所等訪問支援を実施する施設。定員は知的障害児60人、肢体不自由児20人の合わせて80人を予定③敷地2494・71㎡に、S造2階建て、延べ1397・37㎡④15年4月⑤(仮称)第2とらのこキッズ。設計は新中央設計東京(東京都文京区湯島3-23-6)
▽母子生活支援施設=①社会福祉法人千葉ベタニヤホーム(市川市国府台2-9-13)②子ども(18歳未満)を養育していくことが困難な母子を入所させ、生活を安定するための相談・援助を進めながら、自立を支援する施設。子育て短期支援事業と緊急一時保護事業を併せて行う。20世帯を予定③敷地2684・71㎡に、RC造4階建て、延べ約1590㎡④16年4月⑤(仮称)行田母子ホーム。設計は藤木隆男建築研究所(東京都杉並区大宮1-14-7)
▽運動広場=①市②平常時は運動広場(サッカー、軟式野球等に対応)として、災害時には他県からの緊急消防援助隊の応援を受け入れるための活動拠点として機能する多目的広場③グラウンド部分面積約1万㎡④16年4月⑤設計はセントラルコンサルタント(東京都中央区晴海2-5-24)、施工は斉藤総業(船橋市飯山満町1-775-3)
▽駐車場・広場等=①市②各施設共用の駐車場や、地域住民及び施設利用者が利用できる広場等③-④16年4月⑤運動広場に含めて発注
▽テニスコート=①市②市立船橋高校の部活動で使用するテニスコート。部活動使用時以外は、一般開放を行う予定③4面(砂入り人工芝)④運動広場に含めて発注。