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茨城県つくばみらい市

つくばみらい市が9月補正案で富士見ヶ丘小学校新設検討や伊奈庁舎プレハブ庁舎整備の測量費など

2014/08/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくばみらい市は、8月29日に開会する市議会定例会に提出する補正予算案を公表した。主なものでは、(仮称)富士見ヶ丘小学校新設に向けた検討委員会の運営費に19万2000円を計上。年度内に基本計画をまとめる。耐震性の不足している伊奈庁舎は解体し、プレハブ庁舎を建設する方針で、今補正では測量委託に556万2000円、地質調査委託に959万1000円を盛り込んだ。工事は来年度を予定しており、2015年度末の竣工を目指す。

 

 市義務教育施設適正配置計画による将来の児童推計によると、2017年度には現在建設中の陽光台小学校の定員を超えることが想定されるため、市義務教育施設適正配置審議会が「みらい平地区内に2校目となる小学校を早急に設置する必要がある」と答申。

 これを受け市は、富士見ヶ丘2丁目18番地の教育施設等用地に「(仮称)富士見ヶ丘小学校」を新設する。敷地面積は約3ha。

 小学校新設にあたり、規模・コンセプト・開校時期などについて、具体的な検討を行う「学校検討委員会」を設置するため、今回の補正予算案では、委員会の運営経費を計上した。委員会は、市議会議員、学校長、PTA、住民代表等15人程度で構成し、年度内に3階程度開催する。また委員会と並行し、年度内に内部で基本計画を策定する。

 現在の市役所庁舎は、両庁舎とも老朽化による劣化が著しく、特に伊奈庁舎は耐震診断の結果で、Is値が0・39~0・59となった。市は、庁舎改修整備等検討委員会の検討結果を踏まえ、伊奈庁舎を解体し、現在の敷地内にプレハブ構造の庁舎を建設する。

 プレハブ構造の庁舎は、耐震性を確保するため、一般的な建築物として確認申請を行い建築する計画で、今回の補正予算では、敷地測量および地質調査委託料を計上した。工事は来年度に実施し、年度末の竣工を目指す。

 谷和原庁舎については、一般的な耐震性能は確保されているため、老朽化に伴う定期的な改修を実施していく方針。

 このほか太陽光発電LED街路灯設置に880万円を予算化。伊奈中学校(1基)、伊奈東中学校(1基)、小絹小学校(1基)、谷和原中学校(1基)の計4基を追加で設置する。これにより、本年度整備予定箇所は計12基となる。

 一般会計は499万4000円を減額し、当初からの総額を199億3564万1000円とする。

 農業集落排水特別会計では、三島Ⅱ期地区の管路布設480m分の延長に7600万円を計上した。

 補正予算案の詳細は次のとおり。

 【総務費】

 ◆庁舎改築等整備事業

 ◇伊奈庁舎敷地測量業務委託=556万2000円

 ◇伊奈庁舎敷地内地質調査業務委託=959万1000円

 【土木費】

 ◆道路改良

 ◇住宅市街地基盤整備事業(小張BP)道路設計業務委託=246万3000円

 【消防費】

 ◆市町村再生可能エネルギー導入促進事業

 ◇太陽光発電および蓄電池設置工事=880万円

 【教育費】

 ◆教育委員会事務局事業

 ◇学校建設検討委員会委員謝礼=18万円

 ◆小学校管理事業・管理備品購入=420万7000円

 ◆幼稚園管理事業・基幹系LAN配線工事=12万8000円

 【災害復旧費】

 ◆斜面緑地災害復旧・斜面緑地災害復旧工事=599万4000円

 【農業集落排水事業特別会計】

 ◆農業集落排水整備事業

 ◇管路施設工事=7600万円


【図=富士見ヶ丘小学校建設予定地、写真=プレハブ構造で改築する伊奈庁舎】


伊奈・谷原丘陵部一体型特定土地区画整理事業図(文字無し)017821.jpg 伊奈庁舎017822.jpg

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