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千葉県長生土木事務所

2号橋上部と3号橋下部に着工/県長生土木/長生グリーンライン/昨年度末進捗は約43%

2014/08/28 日刊建設タイムズ


 国道409号茂原一宮道路(長生グリーンライン)の整備を進める県長生土木事務所は、総事業費約149億円に対し昨年度末までに約63億円を投入し、事業費ベースの進捗率を約43%とした。本年度は事業費約3億5000万円で、2号橋の上部工、3号橋の下部工などに着工する。

 2号橋は総合評価型一般競争入札を公告中で、9月18日に開札となる。また3号橋の下部工は、26日の指名競争入札で下部工その1を三浦建設工業が予定価格4220万円に対し4050万円で落札した。下部工は橋台、橋脚各2基で、今回の入札は各1基分。残りの橋台、橋脚各1基は別途発注の予定。

 2号橋は谷津部を横断する橋梁で、架設場所が長生郡長南町坂本地先。規模は橋長95・6m、有効幅員7・0m。上部工の形式は鋼3径間連続非合成鈑桁橋で、架設方法は工場製作及びトラッククレーンベント架設工法。下部工は橋台が逆T式2基で、壁式橋脚2基。基礎は直接基礎と中堀鋼管杭(φ1000㎜)。下部工は昨年度で発注し、その1(A1橋台、P1橋脚)を緑川組、その2(A2橋台、P2橋脚)を安川が施工。設計は千代田コンサルタント(東京都北区西ヶ原3―57―5)が担当。

 また3号橋は、架設場所が長生郡長南町坂本地先で、谷津部を横断する橋梁。規模は橋長82m、有効幅員7・0m(3・5m×2)。形式は、上部工がポステンPC3径間連結コンポ桁。下部工は橋台が逆T式2基、橋脚が張出壁式2基。設計は日本シビックコンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区富士見2―15―1)が担当。

 国道409号茂原一宮道路(長生グリーンライン)は、外房地域の骨格都市である茂原市及び以南の地域を連絡する高規格道路。圏央道の茂原長南ICにアクセスし、首都圏への広域的な交通ネットワークを形成する。「長生山武地方拠点」構想や「県都1時間」構想を実現するうえで重要な道路となる。

 98年12月に長南町~一宮町間の約11㎞が国から調査区間の指定を受け、99年12月に長南町~茂原市間の約7㎞が整備区間の指定を受けた。整備区間については、00年度から国の補助事業として採択され、本年4月27日に千田交差点~茂原長南ICの延長約700mが供用を開始した。

 全体計画は総事業費149億円で、延長7・2㎞、幅員9・5m。事業内容は改良・舗装7・2㎞、橋梁7橋、用地買収・補償一式など。



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