長坂町外三ケ町村病院組合(長坂町大八田三九五四)は今年度、長坂町内にある組合立甲陽病院の改築工事を計画している。工事の内容は、既存の病院施設への長期療養型病床群三〇床程の新設。同設計業務の委託業者は既に内定していることから、近く同作業をスタート、八月頃の工事着手を目指す。総事業費は予算ベースで約一億八、〇〇〇万円にのぼる。
同病院は、長坂、小淵沢、高根の三町と大泉村が地域医療の充実を図るため一部組合を設立、施設を建設し、運営にあたっているもの。既存の病院施設は、RC造の地上三階、地下一階建て構造で、総延べ床面積二、二一七㎡の規模。同院内には、これまで通常の病棟しかなかったが、来年四月からの介護保険の導入開始をにらみ、長期入院患者に対応できる療養型病床群を新たに整備することになったもの。
療養型病床を設けるにあたっては、現在、通常病棟が配置される建物の二、三階部分を改築して利用する。既存の延べ床面積の増床はほとんどないが、一床あたりの基準面積を通常病床より広く確保しなければならないため、レイアウトの大幅な見直しが図られることになる。
工事の規模や内容などの詳細は、現在、県と事前協議中の許可病床の数等により流動的だ。