茨城県は、つくばエクスプレス沿線開発の伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業で、みらい平駅前の2画地(約3・8ha)について、企画提案方式による事業者公募を開始する。募集用地は、駅東側の「253街区-2」(約2・0ha)と「127街区-2」(約1・8ha)。253街区は商業施設用地として分譲または定期借地権で、127街区は集合住宅・業務施設用地として分譲する。
2画地とも、提案された企画(事業計画など)と価格を審査して事業者を決定する。募集要項の配布は、127街区は10月8日から、253街区は10月20日から開始し、11月に募集を受け付ける。
問い合わせは、県企画部新線・つくば調整課(電話029-301-2682)まで。
今回の公募は、駅前地区の早期事業化を図るために行うもの。
伊奈・谷和原丘陵部地区の県有地処分ではこれまで、駅北側の201・202街区(約2・8ha)を県と共同で造成・分譲する事業者が公募で決まっている。(積水ハウス(株)・大和ハウス工業(株)・鹿島建設(株)のグループ)。提案内容では、89画地の宅地を3期に分けて販売する計画で、今年度に実施設計および造成工事を進め、来年から第1期分譲を開始する予定。
今回の公募概要は次のとおり。
【127街区-2】
◆対象面積=1万8169・04㎡。
◆用途=集合住宅及び業務施設(店舗、事務所、診療所等)の建設用地。
◆処分方法=所有権分譲。
◆募集条件=まちづくりセンター等の入居スペースの確保が条件。譲渡価格は、参考譲渡価格を下回らない事業者の希望価格により決定。
◆参考譲渡価格=19億1591万8240円。1㎡あたり10万6000円。
◆スケジュール
<1>10月8日~11月12日=募集要領の配布。
<2>11月9日~11月15日=募集受付。
<3>11月下旬=事業者選定、仮契約の締結。
<4>12月中旬=議会の議決、本契約締結。
<5>17年1月=土地の引き渡し。
<6>18年度=分譲開始。
【253街区-2】
◆対象面積=2万261・86㎡。
◆用途=商業・サービス施設等(物品販売施設等)の建設用地等。
◆処分方法=所有権分譲、事業用借地のいずれも可。
◆募集条件
<1>所有権分譲の場合=商業・サービス施設用地として、譲り受け、借り受けいずれの提案も可。譲り受け希望の場合は、物販店面積を3000㎡以上確保した上で、商業・サービス施設以外の施設を設置することも可能。譲渡価格は、参考譲渡価格を下回らない事業者の希望価格により決定。
<2>事業用地借地の場合=貸付期間は10年以上20年以内。貸付料は参考賃料を下回らない希望賃料により決定。
◆参考譲渡価格=20億4644万7860円。1㎡あたり10万1000円。
◆参考賃料=年額5154万6168円。1か月あたり212円/㎡。保証料12か月分。
◆スケジュール
<1>10月20日~11月29日=募集要領の配布。
<2>11月24日~30日=募集受付。
<3>12月中旬=事業者選定。
※事業用借地の場合
<1>12月下旬=借地契約の締結。
<2>17年1月=土地の引き渡し。
<3>17年秋=業務開始。
※分譲の場合は、仮契約締結後に17年県議会第1回定例会で議決を得る。