月島機械㈱（本社：東京都中央区、社長・山田和彦氏）は、高砂熱学工業㈱（本社：東京都新宿区、社長・大内厚氏）との間で業務・資本提携契約を締結することに合意したことを明らかにした。

　業務提携は①エネルギーの供給およびエネルギーの有効利用に関する事業（廃熱、再生可能エネルギーおよび新エネルギー等）②エネルギーの有効利用に関する新商品・新技術の開発事業（ゼロミッションをコンセプトする新技術・新手法の共同研究・共同開発等）③両社が保有する技術力および販路活用・共同営業等による国内外の協力体制の構築④その他、両社が別途合意する事業－の4項目。

　月島機械は上下水道設備のプラント・機器の販売等の水環境事業と、化学・鉄鋼・食品分野のプラント・機器の販売等の産業事業を営んできた。現在、中期経営計画（平成28年３月期最終年度）において、「環境・エネルギー分野への注力」「海外ビジネスの拡大」「全社コストダウンの推進」を施策に掲げ、事業拡大と収益力の強化に取り組んでいる。

　一方、高砂熱学工業はオフィスビルや工場等の空調設備工事の設計・施工を中心に建築設備工事業を営んできた。今年度からの長期経営構想・中期経営計画において、地球環境に貢献する環境ソリューションプロフェッショナルを目指し、請負工事業から総合エンジニア企業への転換、グローバル化を図っている。

　月島機械は「両社がお互いのエネルギー技術の強みを持ち寄ることで、業容拡大や競争力強化を図り、企業価値の向上を目指すとともに、さらなる産業の発展と環境保全に貢献していきたい」と抱負を語った。