県土木部道路整備課は、都市計画道路和戸町竜王線の東部区間として整備を進める国道411号城東バイパスの計画で、来年度から第2期整備の着手を予定している。2期事業では甲府市砂田町~朝気1丁目間において、延長約770mの整備する計画で、全体事業費は概算で100億円余を見込む。今年度は、大日コンサルタントに委託し全体の予備設計を進めており、来年度には事業の採択を得て、用地測量や、道路詳細設計にはいり、用地買収等にも手をつけたい考えだ。
国道411号城東バイパスは、慢性化する渋滞緩和や甲府都市圏を東西に横断する都市計画道路和戸町竜王線の東部区間を構成し、甲府東部方面から甲府市中央部へアクセスする唯一の4車線道路として整備を進めるもの。平成元年から第1期事業として甲府市川田町~砂田町間のL1640mの整備に着手。東側の870mの区間が12年度に供用開始、残る区間についても8割方の整備が進捗し、17年度には事業を完了する予定。
これに続き、第1期区間をさらに中心部に延伸を図るため、17~25年度を計画年度に2期工事の着手を計画するもの。2期事業で整備する区間は、1期の終点となる都市計画道路住吉4丁目善光寺線(から朝気1丁目の善光寺町敷島線に至る約770mの区間。同区間に車道幅員13m、3・5mの両側歩道を備えた全幅22mの4車線道路を新設する。同区間中にはJR身延線との交差部分が1箇所あるが、同交差部は立体交差とする計画で、構造は現時点では定まっていないが、地元などからアンダーパスの要望が強いことなどを尊重しながら、今後、JR等と協議を進めるなかで最適案を採用する。
県道路整備課は、来年度からの事業着手に向け来年度の予算を要望。年度内にまとめる予備設計に基づき年度末か年明けには地元説明会を実施、用地測量や道路詳細設計等に取り掛かりたい考え。その後、用地取得等に取り掛かり、実際の工事に着手するのは早くても18年度頃になる見通しだ。