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5校対象に提案募集/学校屋根貸し太陽光発電/昨年度の1事業者は取消し/千葉市

2014/11/28 日刊建設タイムズ

 千葉市は、昨年度に続き本年度も学校の屋根貸しによる太陽光発電事業者を公募するとして、27日、募集要項を公表した。今回の募集対象施設は5校。環境保全課温暖化対策室で12月4日まで現地見学会の申し込みを受け付け、同8日から12日まで見学会を実施。その後、来年1月5日から同9日まで企画提案書を受け付け、1月下旬に事業者を決定。協定を締結した後、8月末までに発電事業を開始する。

 応募者の資格要件は、建物の屋上を活用した太陽光発電事業を実現することができる総合的な企画力、技術力、資金力及び経営能力を有し、かつ国内に本店を有する法人で、入札参加にかかわる欠格事由に該当しないこと等。

 対象となる施設は、①花島小学校校舎(花見川区花見川8-1、1棟、建築面積1184・26㎡)②桜木小学校校舎(若葉区桜木3-26-1、2棟、建築面積1259・00㎡)③大宮中学校校舎(若葉区大宮町2077、3棟、建築面積1462・85㎡)④若松中学校校舎(若葉区若松町2106-2、2棟、建築面積1937・63㎡)⑤誉田東小学校校舎(緑区誉田町2-21-84、2棟、建築面積1867・36㎡)。

 応募者は、この中から実施を希望する施設を選択し(複数可)、企画提案書を市に提出。市は提出された提案書の内容を評価し、事業者を決定する。事業者は、発電した電気の全量を電気事業者へ売電するとともに、企画提案内容を実施する。

 発電設備の運転は来年8月31日までに開始するものとし、運転期間は最長で20年間とする。また、太陽光発電設備の設置時に、給電機能を有する電気自動車(蓄電池容量15kwh以上)を事業者の負担でリース会社と10年間のリース契約を行い、無償で各学校に1台配備する。

 昨年度の募集では、エジソンパワー(共同事業者としてワプル)と地域エネルギー(公募事業者決定時の名称はPVかながわ)を事業者に選定したが、地域エネルギー(6校が対象)は事業を実施する意思がないことを確認したため、今年10月に決定を取り消した。

 一方、エジソンパワー(12校が対象)については、発電規模を全校で356kwから596・4kw、使用料(見込み)を年間約42万5000円から約47万3000円(事業期間20年間で約946万2000円)に拡大する内容に変更した。

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