国土交通省は28日、2005年に作成した既存の「工事におけるISO9001認証取得を活用した監督業務等マニュアル」(案)を改正する方針を固めた。手続きを簡素化する方向で本年度内に見直し作業を終え、15年度から適用できるように進める予定だ。
現行で少数にとどまっている受注者からの適用申請を増加させる狙いがある。
適用工事では施工者のISO認証に裏付けられた品質保証能力を信頼し、監督業務の一部を施工者の検査記録確認に置き換える。これによって、現場における受発注者双方の業務効率化に寄与する。
具体的には指定材料の確認、段階確認、工事施工の立会いの三点について、通常の臨場による監督業務は行わず、施工者がISOの規格に基づいて構築した品質マネジメントシステムの決まりに従って、自主的に検査を実施する。