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建設業労働災害防止協会長野県支部

無災害で安全な職場環境づくり

2014/11/29 長野建設新聞


建設業労働災害防止協会長野県支部(藏谷伸一支部長)は27日、第49回長野県建設業労働災害防止大会をメルパルク長野で開催し、労働災害のない安全で働きやすい職場を作るために、たゆまぬ努力続けていくため安全を誓った。

大会に先立ち藏谷支部長は「設立から50周年の節目を迎えた。災害が当初に比べ大幅に減少したが、その中でも建災防に加入してない非会員の事故が最も多い。ぜひ加入していただき、無災害で安全な職場環境をつくってほしい」と呼びかけた。

県内で発生した建設業の労働災害件数は10月末現在で246件(うち死亡事故6件)。前年同期比で27件増となり3年連続で増加している状況。長野労働局の本山謙治基準部長は「3年連続増の状況は今も続いている。建設業は工事が増えると比例して増える傾向にある」と危惧。続けて「建設産業が発展していくには、まず安全な労働環境が必要。災害を無くさなければ若い人も来ない」と強調、安全の重要性を述べた。

大会では労災防止の取り組みに顕著な功績があった企業・個人の表彰も行われ、本部会長表彰と県支部長表彰を受賞した25社32人へ表彰状と記念品が藏谷支部長から贈られた。受賞者を代表して佐藤幸一氏(アルプス)が、感謝の言葉を述べ「安全な職場づくりに一層の努力をしていきたい」と決意を新たにした。

引き続き研究論文発表が行われ、2013年度(第16回)工事安全対策研究会(松本砂防)の優秀賞に輝いた守谷商会の綿貫明監理技術者が研究発表した。長野県との県境、新潟県で発生した土石流災害現場の「葛葉山腹工事法面工事」での安全対策について紹介。綿貫監理技術者は「過去に労働災害で14人もの尊い命が失われた危険を伴う現場。無事故で工事を完了できた一番の要因は、熟練した作業員の方々の知恵、経験があったから。現場に携わった方々に感謝の気持ちで一杯です」と語った。

藏谷支部長 論文発表・綿貫氏(守谷商会)

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