国土交通省は24日、建設業法に基づく技術検定試験の制度見直しについて公表した。2015年度の試験から適用する。内容は実務経験年数の数え方を変更し、現行より早期受検を可能にするもの。
例えば現状では一級、二級とも申し込み時点(14年度土木施工管理技術検定の場合4月)まででカウントしている実務経験について、試験日(二級は10月、一級は7月)までに後ろ倒しする。
加えて一級受検の場合は、二級の合格証交付時点からカウントしている実務経験について、合格発表時からへと前倒しにすることで、長く数えられるようにする。
この見直しに連動して、受検の際の不正行為に対する罰則を強化する。不正行為があった場合、現行は合格の取り消しのみであるのに対し、15年度からは、最長で3年間受検禁止にする。
同省では技術者の担い手確保・育成策の一環として、業界から要望が多い技術検定の早期受検に資する今回の見直し内容を9月に示していた。