矢板市水道事務所は集中管理システム整備事業について、今年度下半期からシステム設備等工事の発注を開始する。今年度は各水源・寺山浄水場間のテレメーター設置を検討している。同事業は十~十三年度継続で進めている
同市水道の水源は中央(五水源井)、西部(三水源井)、土屋(二水源井)、片岡(一水源井)、泉(二水源井)、第一農場(一水源井)、第二農場(一水源井)の七カ所。同整備事業は各水源井、配水池の取水、配水水位、流量などの計測、送水ポンプ、塩素注入ポンプなど各種機器の稼働状況を一括集中管理。二十四時間監視体制下に置き落雷などによる停電などの緊急時に素早く対応、市民の飲料水を確保できるようにする。
昨年度は中央、西部、土屋、片岡の四水源にテレメーターを設置し、木幡の水道管理庁舎で一括集中管理をしてきたが、残る三水源にテレメーターを設置し、七水源の情報を寺山浄水場で一括集中管理する。
寺山浄水場は長井に位置し寺山ダム湖水を水源とし、一日最大八、六四〇立方mを取水する同市最大の水道施設で、管理本館の中央監視室で同施設について二十四時間体制で監視している。同室にはまだスペース的に余裕があり、七水源分の取水、流量、水位等の計測機器、運転表示板、記録積算計、データ出力装置等の機器を増設する。
今年度は七水源・寺山浄水場間のテレメーター設置工事を発注。来年度以降は寺山浄水場の機械・電気設備増強工事に移る。
同市水道事業は昭和五十一年度に第三期拡張事業が認可され、その後に事業変更認可。計画給水人口は四万四千人、一日当たり計画給水量二六、八四〇立方mとなった。十年度は給水区域内人口三万七千九十六人、給水人口三万六千七百八十八人、普及率九八・九三%、一日当たり計画配水量二〇、七三三立方mとなっている。