記事

事業者
千葉県香取市東庄町病院組合

基本構想・基本計画案答申へ/小見川病院建て替え/病床数100床、事業費55億円

2015/01/13 日刊建設タイムズ

 香取市東庄町病院組合(管理者・宇井成一香取市長)は8日、国保小見川総合病院建て替え整備検討委員会(委員長・中山茂樹千葉大学大学院工学研究科教授)の第5回委員会(最終)を開催し、基本構想案・基本計画案について合意した。これを受けて今月20日に委員長が、委員会の付帯意見を添えて管理者に答申する予定。その後、来月にパブリックコメントを実施し、年度内に基本構想・基本計画を決定する。新病院は2019年度の開院に向けて来年度で基本設計に着手する。設計はプロポーザルでの委託を予定している。

 病床数は100床(現許可病床170床)とすることで決まった。内訳は、一般病床70床と地域包括ケア病床30床。一般病床70床のうち40床は個室とする計画。診療科は内科、外科、眼科など14診療科を標榜することとした。

 基本構想案によると、建物の延べ床面積は約9110㎡(建築面積3070㎡)を想定。総事業費は現段階で概算約55億4200万円と試算。このうち建設工事費は㎡単価40万円で試算し、概算で約36億4400万円を見込んだ。ほかは、設計監理費が建設工事費の5%に当たる約1億8200万円、外構工事が2億8200万円、解体工事費が2億4400万円、医療機器・什器・情報システム整備費が10億9000万円、開院準備費が1億円。

 新病院は、現病院に隣接する駐車場及び官舎用地に建設。敷地面積は約7985㎡。建ぺい率・容積率は60%・200%。

 整備手法は、従来型の「設計・施工分離発注方式」を採用。事業スケジュールは、来年度でプロポーザル方式により設計者を選定。設計者が決まった段階で基本設計に着手し、基本設計完了後、実施設計を16年度内に完成させ、17年度後半に着工。工期約20か月で18年度内の完成、19年度早々の開院を目指す。

 新病院は、①急性期医療②在宅医療③かかりつけ医機能の3つを柱に、地域包括ケア病床を整備することで、香取海匝保健医療圏での地域包括ケアシステムの構築に貢献し、地域住民が安心して暮らせる医療環境の整備をめざす。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら