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高度な知識と卓越した技術で完成/村道鎌田立沢線「新宇毛内橋」が開通

2004/11/03 群馬建設新聞

 地域住民待望の村道鎌田立沢線新宇毛内橋が完成、10月28日に片品村菅沼地内で開通式典が挙行された。施工業者主催の神事の後、地域住民を含む約130人が参加し、開通式(渡り初め式)が盛大に行われた。式典では主催者を代表して片品村の星野賢二村長があいさつ=別掲=、県沼田土木事務所の藤井洋幸所長が工事概要を報告。来賓あいさつでは、県土整備局の川西寛理事、村議会の田辺順一議長、県議会から星野寛議員がそれぞれ祝辞を贈った。この後、テープカット、久寿玉開破、神官を先頭に3世代の渡り初めが行われ、午後1時には一般開放となった。総事業費として11億円を投じた工事延長は430m。うち新宇毛内橋の橋長が121・3mで、標準幅員は11m。橋梁の形式はPCT型ラーメン桁橋となっている。

◇「村民の願い実現」・片品村長・星野賢二

10月23日午後5時56分に発生した新潟県中越地震については、その後の余震が依然として収まらず、被害も拡大していることから非常に心配をしているところであり、一日も早い安心と復興を心から望むところであります。

 本日は大変ご多忙にも拘わらず、群馬県議会議員の先生方をはじめ群馬県・県土整備局、並び関係者各位のご臨席を頂き、このように盛大に新宇毛内橋の完成祝いができますことは、誠に光栄に思うところであり心からお礼申しあげます。

 さて、この新宇毛内橋が建設された村道鎌田立沢線は通称グリーン街道と呼ばれ、片品村の最も主要な幹線道路であります。

 この道路の沿線には、村はもとより群馬県を代表する高原野菜の産地でもあり、尾瀬大根を始めトマト、トウモロコシ等、多くの高原野菜を生産し東京を始め、遠くには関西の市場まで出荷をしております。

 現在では、この地区は尾瀬三ケ峰高原地と名付けられ、片品村にとって貴重な高原地でありますことは、言うまでもありません。

 また、平成6年には、サエラスキーリゾート尾瀬並びに、片品村で初めてゴルフ場も開設され地元は勿論、村内外多くの皆様に利用されている大切な道路であります。

 しかしながら、この道路に架かる旧宇毛内橋は、昭和46年に建設された橋でありまして老朽化が著しく幅員も狭く交通の難所となっております。

 そのために改修の必要が生じ新しい橋の建設は片品村民の切なる願いでありました。

 その経過のもとに平成9年から2年間、村で調査を実施しましたが、高度な知識と卓越した技術を要することから、群馬県の過疎代行事業に認定され平成11年から群馬県土木部、現在の県土整備局に建設を頂き、このようなすばらしい橋が完成し本日の完成式を迎えられましたことは、誠に感謝に堪えないところであります。

 地域住民はもとより村内外の皆様にも大いに喜んで頂けるものと確信をしております。

 また、橋名につきましては、村内を主に百通を越えるご応募を頂きまして橋名検討委員会の審査の結果、新宇毛内橋と決定させていただきました。

 本事業につきましては橋長121m、幅員11mというような立派な橋の建設でありましたので、5年間の期間を要しております。

 ここに、本工事の建設にあたりご臨席をいただいております用地提供者の方々を始め温かいご支援とご協力を賜りました群馬県当局、建設業者、関係各位に心から厚くお礼を申し上げますとともに、片品村の発展のため一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。



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