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栃木県那須町

災害関連の多羅沢川と黒田川を11年9月議会案件で発注、設計は多羅沢川が日研・黒田川は東洋

1999/07/30 栃木建設新聞

 那須町建設課は災害関連事業による改良復旧工事として、普通河川多羅沢川を二工区、普通河川黒田川を全線一括発注する意向を固めた。二社程度のJV編成での入札とし、発注時期は九月定例議会案件を想定している。いずれも十二年度完了の予定。関連する用地取得はすでに完了し、六月定例議会で議決されている。

 両河川の災害関連計画区間は多羅沢川(一級河川四ツ川支流)が二、八六二m。改良延長は四ツ川合流部から東北自動車道路付近までの一、四八一・三m、東北自動車道路付近から望岳苑上流部までの一、二六六・一m。関係橋梁の付け替えは県道橋、私道、町道橋が一橋ずつ。

 黒田川(一級河川黒川支流)は二、四一七・四m。改良延長は黒川から東側に一八六m、大久保地内からJR東北本線下までの一、五九二・四m。付け替える橋梁は町道二、私道一橋。

 河川整備計画は国、県の那珂川水系河川整備方針と整合性を図りながら、堀込み河道を基本に被災前の河川を勘案した平面、縦断、横断計画としており、計画高水量は下流端で多羅沢川は秒当たり九〇立方m、黒田川は秒当たり六〇立方mとした。

 護岸工は多羅沢川が玉石積み、黒田川はカゴマットを主に黒川合流部分一〇〇mは玉石積みを計画している。

 今回の工事では効果的、集中的に施工するため橋梁下部工も含める。取水施設は多羅沢川五カ所、黒田川一カ所に統合する。

 両河川の災害関連の用地取得は完了しており、多羅沢川関係は寺子丙字前原一七七一外一一〇筆に及び取得面積二一、四〇三㎡、取得費は一億三百五十一万六千円。黒田川関係は富岡字大久保一〇三四-三外六三筆、取得面積一四、八五三㎡、取得費は六千八百九十七万千円。

 設計は、多羅沢川が日研測量(株)(黒磯市東小屋三一八)、黒田川は東洋測量設計(株)(宇都宮市江曽島一-一一-一二)が担当した。



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