熊谷県土整備事務所は、埼玉県と群馬県の境を流れる利根川に架かる、伊勢崎深谷線・上武大橋の架け替えに向け、先に委託した道路予備設計に引き続き、橋梁予備設計に着手した。業務は、橋梁コンサルタントさいたま事務所(さいたま市、電話048-686-9045)が、2000万円で落札した。順調ならば17年度以降、詳細設計などに取り掛かる構え。
橋梁予備設計では、新橋の上部、下部の形式やスパン割などを、経済性や施工性などを比較検討、最適な構造形式を選択する。
新橋架設位置については、既存橋梁の直下流側を想定している。
新橋の橋長については、利根川の河川計画と整合を持たせるとし、河川管理者との協議を進め、決定していく構え。このため具体的な橋長は、これから確定することになるが、事務所では、橋長895mの既存橋とほぼ同程度と説明しており、概ね、900m程度と見られている。幅員は、車道2車線に加え、既存橋では、上流側に独立して歩道橋を設置しているため、3・5mの歩道を上流側に配置する考えでいる。
なお、既存の上武大橋は、昭和9年の架設。深谷市中瀬と群馬県境町を結ぶ橋長895m、24径間、全幅6・1m。上部は、両側が、ゲルバーヒンジ鋼板桁橋、中央部がワーレントラス橋。