県道路建設課は、一般国道一二二号大谷川橋(日光市細尾町地内)の架設工事に着手する。現橋上流側に新たに左折、直進車線専用の付加車線を設けた橋梁一基を建設。観光シーズンに慢性渋滞となる同個所の交通円滑化を図る。全体事業費は四億円が見込まれる。
新設する大谷川橋は橋長九〇m、幅員七・二五mとし、現橋下部工に影響を及ぼさない範囲での二橋の間隔を詰めた施工を心がける方針。上下部工形式は詳細設計の中で決定される。現橋台二基は重力式、橋脚三基は壁式でいずれもベタ基礎。
今年度用地取得を進め、来年度に下部工に着手できる態勢を整える。可能な限り来年度予算確保を目指し要望していく。詳細設計は(株)構造技研(東京都千代田区神田神保町一-一八)が担当している。
大谷川橋は細尾町地内で、日光市内からいろは坂に向かう一二〇号、足尾町を経て群馬県に入る一二二号との合流・分岐点に架かる橋長八九・四mの四径間単純合成鋼鈑桁橋。幅員七mの二車線が確保されているだけで、観光シーズンには日光市街地方面や群馬方面からいろは坂に向かう右左折車両で、清滝地区住民が日光市内へ向かう場合直進できないなど、有数の混雑地点となっている。
同課では、交通渋滞の解消と、地域住民の交通円滑化を図るため、上流側に群馬側からの車両の左折、直進各レーンと片側歩道を設置した橋梁を新たに建設することにした。現橋梁は、日光市街地方面からの直線、左折車線用として供用する。