(仮称)前橋市下川淵公民館の移転新築工事を計画している前橋市教育委員会は、本体工事を7月22日に入札執行することを決め、来週早々に指名通知する。
工事請負契約は議会対応となるため、9月議会へ締結議案を上程し、承認を諮る。工事は、建築主体・電気・機械の3分離を考えており、残る電気、機械についても早ければ7月下旬に指名され、8月には発注される。新施設は、RC一部S造平屋建て、延べ床面積1、405・7㎡となり、駐車場についても現有スペースに比べて大幅に広くなり約110台分の収容を確保する。事業費は、工事費2億2、570万円のほか、12年度債務負担として1億9、500万円、計4億2、070万円を計上している。
現有施設の狭隘化や老朽化などとともに、敷地の一部が北関東自動車の側道にかかり用地が減歩することから、西側へ200m程のところへ移転することとした。新施設建設にあたっては、鶴光路町の田園風景と調和する和風な建物とし、屋根は日本瓦を採用する。
設計は、前年度設計でミタカ計画工房(前橋市野中町596電話027-261-2711)が作成した。規模は、RC一部S造平屋建て、延べ床面積1、405・7㎡となる。内部には、ステージ付きのホール(156㎡)、和室2室(各18畳)、ロビー、会議室(77・45㎡)、視聴覚室(60㎡)、調理室(62・45㎡)、事務室などとともに、既存施設には備えられていない造型創作室(60・19㎡)、図書室(270㎡)を設ける。地域住民の社会教育活動拠点スペースとしてさまざまな活動に対応できる機能を備えるほか、身障者の利用にも配慮し、バリアフリーとともに、身障者用のトイレも併設する。
工事は、9月議会承認後の9月下旬から着工し、12年7月の完成を目指す。また、外構工事は12年度発注となり、施設全体の完成は同年10月を予定、11月上旬の開館となる。