川越市は、東武東上線新河岸駅の東口開設を構想している。このほど、東武計画に「新河岸駅東口開設に伴う調査」を委託、初期段階として事業手法、事業費算出など、さまざまな観点から可能性を探る。早期の整備ということで、暫定的な東口設置も考えられるが、駅舎橋上化および自由通路新設に発展することもありえる。特に駅舎・自由通路新設の場合、国交省補助の「駅・まち一体改善事業」などもあり、鉄道側と協議を進めていく。
調査は年度内にまとめるが、市では17年度も関連事業費を計上する考え。今回の調査を基に次段階へと移行する。
東口開設については、以前より地元からの要望が多い。また今後同駅が含まれる高階土地区画整理事業第3工区と隣接する第2工区を進める上で、人口増が見込まれることからも、必要と見られている。
今回の調査を進める中で、面的整備を考慮した場合、区画整理事業との整合性も図る必要性が出てくる。
その高階地区土地区画整理事業第2工区については、今年3月からワークショップ形式により、まちづくり検討会を進めている。年度内にまちづくりの方針とタタキ台を示す。
14年度には、高階土地区画整理事業基本計画再検討業務を実施。担当は昭和埼玉支社(さいたま市、電話048-831-4828)。同業務をもとに、まちづくり検討会を開催している。対象面積は約43・3ha。
高階地区は、昭和42年3月に、約118haが都市計画決定。そのうち西側約46haを第1工区として市施行により、事業化。53年度に完了した。
今後整備対象となるのは、その東側部分、東武東上線新河岸駅を中心とした総面積72・3ha。第2工区(約43・3ha)と第3工区(約29・16ha)に分けての事業化を見込んでいる。