記事

事業者
長野県商工部

コモンズ新産業創出の採択/建設関係からはタクミ

2004/11/09 長野建設新聞

 県商工部産業振興課主催の16年度コモンズ新産業創出事業の成果・採択プラン発表会が8日午後、県庁講堂で開かれた。16年度で採択された事業は全部で10件。内訳は助成金1000万円枠が4件、200万円枠が6件となっている。建設関連企業では、北安曇郡白馬村に本社を置く(株)タクミが『環境に配慮した凍結防止剤ノー・スライド』で200万円枠の事業採択を受け、知事から認定書を手渡された。

 (株)タクミが開発したノー・スライドは、塩素を含まない低価格の凍結防止剤で、塩害などによる維持管理費用の低減化が期待できる。同社は(有)清水建設(白馬村)と(有)タクミ建設が合併して出来た企業で、除雪作業の経験を持っている。現場で車両の腐蝕や道路構造物などへの塩害を実際に経験し開発にあたった-としている。

 冒頭あいさつに立った田中知事は「地域の企業や住民が主体となり、地域資源を活かした新しい産業を支援していく『コモンズ新産業創出事業』が成果をあげている。今後も意欲的な取り組みを紹介し、ビジネスチャンスを広げ、地域に根差した産業を支援していきたい」と語った。

 黒川



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら