二之宮地区で展開している農業集落排水事業エリアの拡大変更を計画していた前橋市は、国の認可が得られたことから変更後の事業概要を明らかにした。
拡大区域は、二之宮地区の東側に接する飯土井地区で、変更後の計画人口はこれまでの2、990人から4、840名へとなり、これまで同市が手がけてきた6地区のなかで最大規模の人口となる。現在、追加区域の実施設計を土地改良事業団体連合会へ委託している。
また、計画人口の増加に伴って処理施設についても再検討することになり、11年度内をメドに処理方式を決定するとしており、注目の工事は12年度から着手するスケジュールだ。
飯土井地区は、伊勢崎市との行政界に位置する飯土井町と新井町(一部)にかかる区域で、当初の予定では二之宮地区の次弾地区として事業化することとなっていた。その後、2地区は隣接しており処理施設についても近接するため再検討した結果、既設管路施設の手戻り工事もなく、管理面においてもコストが軽減するため、飯土井地区を編入することとした。
変更後の整備概要は、計画人口=4、840名(旧2、990名)、概算管路総延長=2万9、821m(旧2万1、708m)、マンホールポンプ=8ケ所(旧4ケ所)-などとなり、総事業費はこれまでの約32億円が43億円余りとなる。今回の変更認可を受け、新エリアについては実施設計が進められている。
一方の、当初区域については8年度に事業採択されて以来、これまでに約1万2、000mの管路工を実施しており、11年度は約4、000mを施行する。管種は、塩ビ管、φ150~200mmとなり掘削は開削工法がメーンとなるが、一部路線では推進工となる。工事は、上半期内に全て発注する方針だ。11年度は、このほか処理方式についてタイプ決定する考えで、計画処理量は、日量1、307立方m(最大1、597立方m)を想定している。
注目される処理施設建設については、すでに当初地区内に約3、350㎡の用地を取得しており、12年度から2ケ年で施行するスケジュールで、15年度の事業完了を目途としている。