県自然環境課が県内に埋もれている設計業者の発掘とともに競争性、透明性を追求する観点から作業を進めていた「万座公衆トイレ設計業務プロポーザル(公募型)」で7月13日、設計担当者が唐沢建築計画研究所(高崎市貝沢町327-3電話027-363-3531)に決定したことが明らかになった。各設計業者の提案は7月下旬まで大渡庁舎1階ロビーに展示されている。
評価について中川審査委員長は「参加表明書の審査と同様に、リアリティのあるイメージが描けそうなもの、つまり自然と人間との新しい、勇気が出る関係を築く可能性が感じられるものを高く評価した」とし、特定された唐沢案は外側を雪や、鷲など素朴な自然の中に埋もれるようにしていながら、内部に非常に高品質な空間が確保される可能性を持っており、無駄なスペースができる部分もあるが、上手く素材の使い方や設備の処理の仕方、構造方法によって解決することも可能である。この案の緑の風と雪明かりのイメージが実現すれば、このプロポーザルを通して、ひとつの建築の新しい考え方を打ち出せる可能性も考えられる。解決しなければならない課題もあるが、万全の体制で取組、実現に向けて努力して欲しい、とコメントを寄せた。
同課が当初に提示した設計条件は、施設規模が延べ床面積50~60㎡で、汚水処理装置(浄化槽)を設置、履行期限を9月下旬までとしているが、若干延期となりそうだ。
注目の工事は、この設計が終了次第発注する方針で、周辺整備費を含み7、000万円を投入する。