県土木部道路建設課は、一般国道294号の白山地区拡幅事業(取手市白山)を進めている。全体計画(L660m、W25m/13m、4車線)のうち、既に東側160mは供用。現在は、白山7丁目交差点から白山8丁目交差点までの用地取得、建物等調査などを進めており、用地取得は来年までに完了させる見通しで、引き続き早期の着工を目指していく。残工事費は3億3800万円で、完成予定は平成19年度。
また、事業区間内の294号と県道水海道取手線の交差点(白山8丁目交差点)の改良についても、地元との協議を進めながら検討している。
事業の進ちょくと今後の見通しは、このほど開かれた県公共事業再評価委員会で説明した。
それによると、国道294号の白山地区(2車線)の沿線は、家屋が連担し、県道や市道が数か所で交差していることなどから交通渋滞が著しい。国土交通省の道路交通センサスでも、近隣の戸頭地内の交通量は6年度の約1万9000台/日が11年度には約2万3500台/日と増大している。
そのため県では、渋滞を緩和して国道6号や常磐自動車道谷和原ICへのアクセスを向上させるとともに、歩行者の安全を確保するため、現道拡幅を計画。
全体延長は660m、幅員25m/13mで、総事業費に18億円を見込み、平成7年度に事業着手した。そのうち、事業区間内東側の160mは供用している。
残る500m区間について現在は、白山7丁目交差点から白山8丁目交差点までで用地取得へ向けた作業などを進めている。同区間の用地は755㎡が残っているが、来年までには取得を完了する方針で、引き続き、着工を図っていく。
事業の15年度までの進ちょくをみると、事業費は全体18億円のうち11億3300万円を執行(進ちょく率63%)。そのうち工事費は、全体5億7500万円のうち2億3700万円(進ちょく41%)で、残工事費は3億3800万円となっている。
一方で、事業区間内の294号と県道水海道取手線の交差点(白山8丁目交差点)の改良も計画。この交差点は、地形的に傾斜地で、鋭角に交差しているため変則でもあり、市道も交差しているため、安全性や交通機能の面から課題になっている。
全体計画は延長50m、事業費1億2000万円。これまで現況調査や地形測量、地元説明会、交差点詳細設計などを進めており、早期の具体化を図っていく。