長野県建設業協会松筑支部、松筑建設事業協同組合、株式会社松筑建設会館の3団体は21日、通常総会を松筑建設会館で開いた。その中で、承認された本年度事業計画では、新たな取り組みとして、鳥インフルエンザが発生した場合に防疫作業が迅速・的確に実施できるよう実働訓練を実施する。
冒頭のあいさつで清澤由幸支部長は「私ども建設業界は地域の安心安全な暮らしの確保、また環境保護や老朽化する社会資本整備の担い手であり、除雪など社会貢献活動や災害時の復興・復旧活動に使命感を持って取り組むことが非常に大切なことと痛感している。いつ起こるかわからない自然災害の復旧に建設業界の力は不可欠なものであり、そのための努力をすることが私たちに課せらえた責務と感じている」と述べ、出席した会員に対し、支部活動に引き続いて協力と団結を求めた。続いて、「本年度の大きな事業計画として高病原性鳥インフルエンザ発生時の防疫作業が迅速・的確に実施できるよう、県農政部等の関連機関と松筑支部との協定により訓練を実施することにしている。当支部管内で飼育されている鳥の数は約78万羽で、長野県全体の半分を占めているが、この鳥インフルエンザについても発生時には当支部が的確に役割を果たすために準備を進めていくことが必要と考えている」と訓練の意義を強調した。
続いて、新たに代表取締役に就任した会員が紹介された。金多屋建設㈱の川上隆英氏は「4月に代表に就任した。これからこの業界が盛り上がっていくよう、微力だが皆さんと協力してやっていきたい」と述べた。五光建設㈱の太田亮三氏は「昨年の7月に就任した。まだ未熟だが、ご指導よろしくお願いします」とそれぞれあいあつした。
3団体の総会後に行われた懇親会には、県議会から本郷議員ら多数が出席したほか、発注機関からも松本建設事務所の石井所長らが出席して華を添えた。
承認された本年度の主な事業計画は次の通り。
◇地域性を考慮した入札制度、失格基準価格の改善および総合評価落札方式の改善等、適正な入札制度を目指して関係機関との積極的な意見交換会を実施する。
◇社会資本整備のための公共事業量の継続的拡大と予算確保を要望する
◇災害時の対応として県と災害時の情報を共有する「道路・河川等管理情報システム」の運用に向けた体制整備のため模擬訓練を実施する
◇建設業労働災害防止協会長野県支部松筑分会と連携を密にして、建設工事に係る労働災害事故防止のための安全対策の徹底を推進する