五泉市の平成17年度当初予算編成方針が明らかになった。同方針では、予算編成の基本的事項として既存事業のゼロベースからの見直し、スクラップ・アンド・ビルドのルール遵守などを指示。また政策的経費については、今年度当初予算でローリング分として決定した総額から、15%を減じた額を上限枠とする予算要求枠を設定した。
予算編成方針によると、平成17年度予算については、市税の回復が見込めないこと、特別会計への繰出金の増加が見込まれること、合併に係る準備経費が想定されることなどから、昨年に引き続き政策的経費(ローリング分)について予算要求枠を設定。今年度当初予算でローリング分として決定した額の総額から、15%を減じた額を要求額の上限枠とする。
また経常経費については、事務事業の見直しを図り必要最小限の額を要求すること―とした。
その他、予算編成の基本的事項として示された主な内容は次の通り。
▽当初予算は通年予算として編成することとし、年間所要額を見積もること。年度途中の補正は、制度改正に伴う経費や災害復旧等緊急を要する経費に限るものとする
▽既存事業の見積りにあたっては、すべての事業について必要性や緊急性・効果等についてゼロベースから見直しを図ること
▽市民ニーズや今日的課題に配慮しつつも、市が行うべき行政の水準について十分な検討をしたうえで事業を選択・調整すること
▽限られた財源を効果的に活用するため、新規事業の立ち上げ・既存事業の拡充を図る際は、役割を終えた事業を廃止・縮小するというスクラップ・アンド・ビルドのルールを遵守すること。新規・拡充事業には優先順位を付すこと