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山梨県甲府市

高成林道復旧に6633万/新設小増改築伴う既存校舎解体費も/12月補正

2004/11/25 山梨建設新聞

 甲府市は24日、来月1日に開会する12月定例市議会に提案する6億1667万1000円に上る一般会計補正予算案(第4号)などの議案を公表した。同市では、先の台風23号の豪雨で4197万3000円(第3号)を先決処分したほか、第5号で人件費5238万7000円を減額しており、これら補正後の一般会計総額は664億8683万4000円となる。同補正では、台風16号による高成林道災害復旧工事に6633万5000円を計上したほか、来年度からの新設(舞鶴)小学校増改築に伴う既存建物取り壊しに2120万円、平成18年度から10か年計画でスタートする新たな総合計画に先立つ素案策定委託費に607万7000円などを盛った。

 今年度の災害復旧については今補正の高成林道のほか、台風23号関連で善光寺地内土砂崩落箇所土砂防護壁設置工事や善光寺地内土砂・倒木撤去、つつじが崎霊園土砂撤去など4197万3000円が先決処分された。

 また、来年度から開始される新設小学校は、相生、穴切、春日の3校を統合し18年4月の設置を目指すもので、今年度には既存建物の取り壊しを行う。

 現在の相生、穴切、春日小学校の3校を、春日小学校の地に統合し、新設校とする。既存の春日小校舎棟は、RC造2階建てと3階建ての建物で構成され、延べ床面積2859㎡。配置の工夫等により図書室とコンピュータ室のスペースを1・5倍程にするほか、児童が交流できるコモンスペースや、3つの小学校の歴史資料を展示するスペースなどの設置も予定。また、既存校舎以外に普通教室3、特別教室3の合わせて6教室の不足が見込まれることから校舎棟(3階建て)の増築で対応する予定。また、体育館は老朽化が進んでいるため改築する。校舎等の増築部分は概ね約1100㎡、新設部分は約680㎡を想定しており、望月建築設計事務所(甲府市下石田)に委託している設計作業の中で詳細を詰め、来年度事業での施設整備実施に備える。

 土木費では、事業費の組み替えが行われ、今年度に予定していた国玉通り線整備事業費4500万円を増坪1号線整備事業に振り替えた。これは、用地交渉を進めていた国玉通り線の年度内用地買収が難しいことから、買収見通しが高い増坪1号線整備に使途を変更するもの。富士見通り高架下排水ポンプ改良等にも817万5000円を計上。

 衛生費の中では、生活排水対策事業として合併処理浄化槽設置件数増に伴い1192万8000円、地球温暖化対策事業としての太陽光発電システム設置に665万円の補助金をそれぞれ追加した。



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