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新潟東港で木質バイオマス発電所の建設進む

2015/09/10 新潟建設新聞

 新潟市北区の東港工業団地で、木質バイオマス発電所の建設を進める㈱バイオパワーステーション新潟が、新潟市内への進出にあたり篠田市長を表敬訪問した。同社では、来年6月の操業開始を目指して新潟市北区太郎代字山辺856-65地内の敷地面積1万6300・65㎡に小型循環流動層(CFB)ボイラ木質バイオマス専焼発電による発電所の建設を進めている。

 森林資源の未利用バイオマス、一般木質バイオマス、海外産パームヤシ種の殻(PKS)、建築廃材等を活用したリサイクル木質バイオマスなど年間約5tを燃料に、約1万世帯分に相当する年間約4039万2000kwhを発電する。

 燃料となる未利用木質バイオマス等の森林資源は、県内22森林組合連合会と協議を進めており、PKSは東港より輸入する。建築廃材については、大橋商会が収集と分別を行い、燃料として発電所に供給。同社では同事業にあわせてあらたに破砕機を増強する。操業当初は、PKSを使用するが、国内で出た燃料の割合を段階的に増やしていく。

 7日には、同社の鈴木仁士代表(㈱グリーン発電会津)と大橋崇代表(㈱大橋商会)らが篠田市長を訪ね、鈴木代表は「日本でも有数の資材を保有する県だが、現状では活かしきれていない。県内の林業の活性化には、まだ時間が掛かる、海外の燃料を考えた際に、東港が敵地であった」とし、大橋代表は「地元のものは地元で循環できる形をつくり、林業の活性化や雇用の面で新潟を良くしたい」と語った。

 発電所のボイラ等のプラント設備は設計・施工一括で住友重機械工業が受注し、土木・外溝工事は、マルト建設が担当、設計はアルファ建築設計が手掛けた。

【写真=建設が進む発電所、市長に事業を説明】

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