記事

事業者
山梨県甲斐市

安藤忠雄氏が新駅舎設計を/8日に来県、駅舎を視察/JR竜王駅改築計画

2004/12/10 山梨建設新聞

 昭和町のアピオ甲府で8日に開催された「やまなし新事業創出フォーラム」の基調講演のため本県を訪れた建築家の安藤忠雄氏は、同講演のなかで改築が予定される甲斐市内のJR竜王駅駅舎の設計を手掛ける予定であることを明らかにした。また、安藤氏は同日、講演に先立ちJR竜王駅の視察にも訪れ、藤巻義麿甲斐市長から事業計画の説明を受けており、世界的な建築家が手掛ける新駅舎が実現する見通しとなった。

 同駅舎の改築は、甲斐市が進めるJR竜王駅周辺整備事業のなかで計画されるもので、駅舎の橋上化により北口を新設した新たな駅舎の建て替えを計画し、これにあわせた南北自由通路や駅前広場、周辺道路の整備なども予定するもの。駅舎改築については甲斐市とJRにより協議により、来年度にも協定等を詰め、駅舎等の設計に着手する予定となっている。

 安藤氏に対しては、事前にJR側から同改築設計についての打診があったとみられ、講演での来県にあわせて同駅を視察に訪れたもの。

 安藤忠雄氏は、大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。「住吉の長屋」(大阪)以降、コンクリート打ち放しと幾何学的なフォルムによる独自の表現を確立し、世界的な評価を得る。現在は東京大学名誉教授。駅舎の設計については平成13年に竣工となったユニバーサルシティ駅(大阪府大阪市)を手掛けている。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら