県警察本部は(仮称)つくば警察署の建設に向け、基本設計の公募型競争入札の手続きを開始した(10月6日付6面に公告内容)。一級建築士事務所2者で構成するJVが対象。参加表明者から10者程度を選んで競争入札を実施し、委託業者を決める。つくば中央警察署とつくば北警察署を統合して、つくば市葛城地区にRC造5階の庁舎棟など延床合計6920㎡程度で新設する。本年度に基本設計、来年度に実施設計をまとめ、建設工事への準備を進める。
この計画は「警察施設再編整備計画」の第2期計画(2012~16年度)に基づくもの。第2期計画では、ひたちなかとつくばで、それぞれ管内2つの警察署を統合する計画が示され、ひたちなか東警察署をひたちなか西警察署へ統合する計画が先行。本年度にひたちなか西警察署へ統合して「ひたちなか警察署」が開署されるとともに、ひたちなか東警察署に代わり「那珂湊警察センター」が設置された。
つくばでは、つくば中央警察署の庁舎が既に老朽化して改築する必要があることから、新たに区画整理事業地内の敷地を確保して新設することが計画された。
建設場所は、つくばエクスプレス「研究学園駅」周辺の葛城地区。敷地面積は約2万㎡で、この場所に警察署庁舎や車庫、自転車置場、署長公舎など延床合計6920㎡程度の建物を建設するほか、駐車場など構内整備も行う。
建物全体のうち庁舎棟がRC造5階建て約5550㎡、車庫棟がS造平屋建て1220㎡、自転車置場がS造平屋建て50㎡、署長公舎がW造平屋建て約98㎡を見込む。
庁舎棟には事務室、公衆溜、相談室、講習室、会議室、当直室、倉庫、留置施設、更衣室、大会議室、柔剣道場を配置。車庫棟には自動車庫と倉庫、署長公舎には住宅と物置を設置する。
基本設計の履行期間は140日間。予定価格は3692万円(税抜き)。
参加資格は、一級建築士事務所2者で構成するJV。そのうち代表構成員は、過去20年以内に、同種業務としてRC造3階以上かつ延べ2000㎡以上の警察署の設計、または類似業務としてRC造3階以上かつ延べ2000㎡以上の行政庁舎の設計の実績を持つ者。さらに県入札参加資格者名簿に登載された技術職員数が12人以上、かつ一級建築士数が6人以上の県内事務所とする。
代表者以外の構成員は、県入札参加資格者名簿に登載された技術職員数が4人以上、かつ一級建築士数が2人以上の県内事務所とする。
入札説明書は11月11日まで、県警察本部警務部会計課と県公共事業情報センターで閲覧できる。
参加表明書と技術資料は10月19、20日に受け付けた後、参加資格要件や会社の業務実績、技術職員の状況、業務の実施体制を基準に10者程度を選定し通知。11月12日に競争入札を行う。