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概略設計着手/現道活用含めルート選定/県境区間のL26km/上信自動車道

2004/12/21 群馬建設新聞

 県道路企画管理課は、地域高規格道路の上信自動車道整備で、調査区間となっている2区間のうち、長野県との県境までの長野原町~嬬恋村までの約26kmの概略設計に着手する。20日に路線検討業務が入札執行され、パシフィックコンサルタンツ(群馬営業所=前橋市大手町2-6-17電話027-243-8808)が受注した。業務の中では、早期事業効果やコスト縮減を図るため現道活用等を含めた整備のあり方を検討し、概略ルートの選定を行う。同区間の主な大型構造物としては、山間部を通過する路線のため、複数の橋梁が計画されているほか、県境部はトンネルの整備計画が出てくる可能性もある。17年度はルートの絞り込みを進めるほか、併せて環境アセス調査等を行い、整備区間への早期格上げに向けた準備を進める。

 上信自動車道は、渋川市の関越自動車道渋川伊香保IC付近~長野県東御市の上信越自動車道東部湯の丸IC付近へ至る約80km。同路線は、本県及び長野県の広域整備基本計画の広域道路に位置づけられ、平成6年度に国から地域高規格道路に指定。

 このうち、県内の延長は約65kmとなり、幹線交通乗り入れ30分構想を実現し、吾妻地域の活性化支援に大きく寄与する道路として、早期の全線供用が望まれている。

 県では、国の17年度予算編成に対しても当面の政策課題5項目の1つとして、上信道の早期整備を要求するなど、重点課題として強く働きかけている。

 県内ルートのうち、整備区間に指定されているのは八ッ場ダム関連事業の八ッ場バイパス(約9km)と、渋川伊香保ICからの渋川西バイパスの2区間。八ッ場バイパスは、県が事業主体だが一部区間は国(八ッ場ダム工事事務所)へ施工依頼、工事を本格化させている。また、渋川西バイパスは、国(高崎河川国道事務所)の直営で今年度に新規着工準備区間として位置づけた。また、これに続く3か所目となる整備区間については、渋川西バイパスから延伸して県道伊香保小野上線に架かる中央大橋付近までの約8km(渋川市金井~吾妻郡東村)区間を要望。整備区間への早期格上げを国へ要望しているほか、詳細設計を八千代エンジニアリング(さいたま市土手町2-15-1電話048-649-7131)で進めている。



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