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茨城県桜川市

桜川市の大和駅北開発計画で用地費5億5000万円計上

2015/12/17 日本工業経済新聞(茨城版)

 桜川市は12月市議会定例会最終日の11日、大和駅北地区の開発に向けた用地取得費5億5000万円を盛り込んだ補正予算案を上程し、即日承認された。これから年内に買収を完了させる見込み。同地区内には、現在基本計画段階の市立病院を整備するほか、すぐ北側の長方地区では、民間業者によるショッピングモールが建設される計画だ。

 この事業は、総合戦略室が進める桜川筑西IC周辺地域開発計画の一環で、JR水戸線の大和駅北地区(46 ha)と国道50号に面した長方地区(約23 ha)を一体的に開発するもの。

 現在は東日本総合計画㈱茨城営業所(水戸市)が計画、測量、設計業務に取り掛かっている。

 10月11日には、大和駅北地区の地権者86人による開発推進協議会が設立され、その中で市が開発用地(46 ha)を全面買収することが望ましいとの総意に至った。

 これを受け市は土地単価案を同協議会に提示。その承認を得られなかった西側の一部(19 ha)を除いた27 haの用地取得費5億5000万円を、市土地開発公社(理事長・井上高雄副市長)への貸付け金として今補正で追加した。

 一方、学識経験者2人、市議会議員4人、市民代表6人で構成される開発計画検討委員会が10月22日に設置された。

 その構想によると、国道50号のセイコーマートあづまや岩瀬店(長方1107-11)から県道東山田岩瀬線まで幹線道路を通し、大和駅のすぐ近くに健康・医療エリアを設け、そこに現在筑西市と共同で進めている市立病院を整備。

 病院の両側は住宅エリアとし、高齢者向け住宅や一戸建て住宅を置く。

 そのほか、駅前広場や古墳公園、ウオーキングコースも設置するとしている。

 また長方地区には、国道50号に面する形で民間のショッピングモールを建設する計画で、年明けにも詳細が発表となるようだ。


【IC周辺土地利用構想図】

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