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カスミが2店舗建設/県大型小売店舗の出店手続き/山新もTX沿線に計画

2004/12/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 今年1月から12月現在までに大規模小売店舗立地法の手続きがあった大型店の出店計画で、県南地域では谷田部ショッピングセンター、ワンダーグー江戸崎店、ヤオコー青柳店、ファッションセンターしまむら若松店の4店舗について、新設案件の届け出があった。すでに11月30日までに手続きの調整を終えているため、谷田部ショッピングセンターは開業。ワンダーグー江戸崎店についても土地の造成が進んでいる。今後、県南地域では来秋につくばエクスプレスが開業する見通しで、現在までに(株)カスミが沿線地域のみらい平と、萱丸での出店を表明。(株)山新でも沿線での出店を計画している。カスミのみらい平については、17年12月ごろの開業が予定されているため、2月ごろまでに立地法の手続きがありそうだ。

 谷田部ショッピングセンターについては、今年3月に立地法の手続きがあったもので、9月の審議会で調整を終えていた。

 出店場所は、つくば市上横場地内の国道354号沿いで、出店者は(株)カワチ薬品(栃木県小山市大字卒島1293、河内伸二代表取締役社長)と、(株)スーパーカドヤ(東茨城郡美野里町羽鳥2737、岡崎正光代表取締役)の2者。

 カワチと、カドヤが同じ敷地内で出店するのは、茨城町ショッピングセンターと、千代田ショッピングモールに続いて3つ目となった。

 ワンダーグー江戸崎店は、4月に立地法の手続きがあった店舗で、11月に調整を終えた。現在では、松浦建設(株)(稲敷郡阿見町阿見608-3、松浦一久代表取締役)の施工で、土地の造成が進んでいるため、1月中旬ごろから建物に着工する見通し。出店者は(株)ワンダーコーポレーション(つくば市西大橋599-1、小林哲美代表取締役)。

 ヤオコー青柳店は、県内のヤオコー店で6店舗目となるもので、立地法が施行されて以降では藤代店に続いて2店舗目。11月の審議会で立地法の調整を終えていた。出店者は、(株)ヤオコー(埼玉県川越市脇田本町1-5、川野幸夫代表取締役)だが、建物の設置者が異なっているため、ヤオコーでは店舗を賃借するとみられる。

 ファッションセンターしまむら若松店については、1月に立地法の手続きがあった。しかし、すでに開業していた店舗で、床の用途を変更した後の売り場面積が1000㎡を超えるため、新設案件として手続きしていたもの。8月の立地審議会で調整された。出店者は、(株)しまむら(埼玉県さいたま市宮原町2-19-4、藤原秀次郎代表)。

 県南地域では、来秋につくばエクスプレスが開業する見通しだが、現在までに(株)カスミ(つくば市西大橋599-1、小浜裕正代表)が沿線地域のみらい平と、萱丸での出店を表明。(株)山新(水戸市千波町2292、山口一郎代表取締役)でも沿線の出店を計画しているという。守谷駅前では複合映画館や温泉浴場を複合させた大型ビルの建設が明らかにされている。

 カスミのみらい平は、伊奈・谷和原丘陵部地区で県が公募していた進出企業として、出店が明らかにされたもの。17年12月ごろの開業が予定されているため、2月ごろまでに立地法の手続きがありそうだ。

 一方、今年1月から12月現在までに立地法の手続きがあった店舗の変更や増床計画をみると、(株)三喜(千葉県柏市中央町2-8、八木下眞司代表取締役)の牛久店、カスミの並木店、カワチ薬品土浦南店の生鮮食品店について、案件が届け出されていた。

 このうち三喜と、カスミの店舗については、建て替えの計画だったが、計画場所が既存店と同じ場所だったため、立地法上は変更案件として手続きされた。



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